スケジュール調整 ページ21
Takanori.I
Aが妊娠してるって分かって、報告して。
翌日、Aのマネージャーが家に来た。
マネ「まずは妊娠おめでとうございます」
『ありがとうございます』
マネ「仕事の調整だけど、新曲のビデオの内容自体を変えようね」
岩田「変える前はどんな感じなんですか？」
マネ「まぁ濡れながら踊るって感じです。
ただ濡れて体冷やすのも良くないし、仮に転んでも危ないし。
暫くアクション系とかも断っとくから」
岩田「ぜひお願いします」
Aよりも食い気味になってしまったけど悪くない。
そんな感じでトントンと話が進んでいく。
Aは前のマネージャーの影響であまり話せないみたいだけど。
マネ「取り敢えず、取材とかちょっとしたモデル撮影的なので良いかな？」
『あ、はい』
マネ「妊娠時期ってメンタル的にも弱る時期だから、詰め込まないようにしていこうとは思うけれど、大丈夫そう？」
『……』
マネ「あ、ごめんね。
取材とかモデル撮影は、必ずご主人と共有するので安心してほしいです」
岩田「助かります」
『ありがとうございます』
今の方は、必ず俺も一緒にAに知らせてくれる。
予定調整とかも、俺とAと三人のグループで言ってくれる。
めちゃくちゃ助かってる。
マネ「ドラマの撮影とかは、幸いして派手なアクションとかは無いから、誤魔化せる範囲で誤魔化していこうと思う。
それと、共演者さんに知らせるか知らせないかは……」
『知らせない方向でお願いします……』
マネ「分かった。
ただADとか監督にだけは知らせたいって思うけど……」
『分かりました……』
マネ「ご主人も、その方向でいいですか？」
岩田「はい。俺が見れない間ケアとかもお願いしたいです。
できる範囲で良いので」
マネ「任せてください。
体調なども気づき次第、連絡させて頂きます」
岩田「お願いします」
その人の提案に、Aも頷いてた。
今の人は、とにかくAの意見を聞いてくれる。
マネージャーが帰った後、Aは俺に凭れかかって来た。
「A？」
『ごめん、少しだけこのままでいさせて』
「分かった」
連日、色々あったから疲れたんだろう。
俺はそんなAの手を握ってAが落ち着くのを待った。
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年7月4日 0時
