ミモザが咲く頃に (ページ34)

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家に帰ってもなんだかモヤモヤしたままで

龍也くんから貰ったポピーを見つめた

人を振るのってこんなに辛いんだね

♪～

龍也くんからだ

「もしもし…」

『あ、Aちゃん？
LINEが途絶えちゃったから心配で
電話しちゃった。今大丈夫？』

「うん、ありがとうごめんね」

『声が元気ないよ～？
ご飯まだ食べてない？今から食べに行かない？』

「いく！龍也くんにも会いたい！」

『嬉しい。笑
迎えいくからまっててね』

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「今日は一段とため息吐いてるね。笑」

「え？！ごめん！！」

メニューを見ながら無意識にしてたらしい

龍也くんと居るのに…

私失礼すぎる

「ううん、何かあった？」

優しい顔をして聞いてきてくれるから

「あのね…、」

宮近くんとの話を龍也くんにすべて話した

話してる間も相槌を打ちながら

私の話を真剣に聞いてくれた

「そっか～」

「人を振ったこともはじめてだったから
なんかこうずっとモヤモヤしてて…」

「意識してなかった人に好きって言われたら
誰しも嬉しいよね」

笑顔で優しく話してくれる龍也くん

「でもちゃんと考えを言えたAちゃんは
優しいし、偉いよ？」

向かいの席から手を伸ばして

私の頭を撫でてくれた

「少しでも迷ってたなら同時進行でも
しちゃう人だっていると思うのに笑」

「そんな事できないよ…」

「うん、俺はそんな真っ直ぐなAちゃんが
大好きだよ」

「龍也くん……」

「それにAちゃんにため息は似合わないよ？
何かあったら俺に相談してよ」

俺彼氏だよ～って言う龍也くんは可愛くて

「じゃあ冷めちゃうから食べよっか！」

「…うん！」

「「いただきます」」

手を合わせてお互い笑いあった

龍也くんに隠さずちゃんと話せてよかった

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