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「僕と付き合ってくれませんか?」
耳を疑った
「え?え?!!!」
「すごい驚いてる、笑」
優しく龍也くんが笑った
「私…ですか?」
「Aちゃんしかいないけど?笑」
たしかに店内は龍也くんと私だけ
「好きになられたら…困る?」
可愛い顔で首をかしげて
聞いてくる龍也くん
ズルい…
胸がキュッとなる
答えはひとつしかない
私が龍也くんのお店に来たかった
「あの時、龍也くんが話しかけてくれて、
龍也くんが私の生活に色をくれて、」
「花が好きになって
…いつの間にか龍也くんにも会いたくなってて」
真っ直ぐ見つめてくる彼に
「私も龍也くんが好きです」
彼からピンクのポピーを受け取った
「……やった!!!!!!」
よしっとガッツポーズする姿が
無邪気でとても可愛くて
私も嬉しくって
もらったポピーで緩んだ口元を隠した
「…あっ」
「どうしたの?」
「ううん、こっちの話」
宮近くんに…
ちゃんと明日話そう。
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作者名:いろは | 作成日時:2021年3月8日 23時