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やっぱり春は昼間と夜の気温差は激しい
少し腕を擦ると
宮近くんがジャケットを脱いで
それを私にかけてくれた
「いや宮近くん寒いじゃん」
「俺、男だし」
かっこつけさせてよと言いながら
また手を握ってきた
幻想的な夜桜は
やっぱり素敵だった
帰りの車は
行きよりも口数が減って
私は窓から夜景を見ていた
「じゃあまた会社で」
「うん」
「さっきの話、俺、本気だから」
真っ直ぐ見つめられて
「さっきは照れて、目を見れなかったけど
本気でAちゃんが好きだから考えて欲しい」
「うん…」
宮近くんの車が見えなくなるまで
見送った
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作者名：いろは | 作成日時：2021年3月8日 23時
