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「Aちゃんこの書類ってさ〜…」
私デート誘われたんだよね?
あまりにも宮近くんが会社で
普通に接してくれるから
あれはデートの誘いじゃなかったのか?
自惚れてただけか?って
私だけこんなに意識してるんだと
ちょっと恥ずかしくなってしまう
目の前にいてパソコンに
打ち込んでる宮近くん
意識してなかったけど
良く見たら
まつ毛長いし
目も大きい
顔もかっこよかったんだな〜
やっぱり意識して見てしまう
じっと宮近くんを見てたら目が合った
「どしたの?」
「え、いや、なにも、」
パソコンに目を戻したら
コンコンっとデスクを叩く音がして
宮近くんを見ると
宮近くんが小さなメモを
みんなに見えないように
私にみせてきた
《花見デート楽しみにしてる》
そう見せてきたあと
照れながら笑うから
私までなんだかにやけてしまって
それを手で隠した
やっぱりデート誘われたんだ私
宮近くんから貰った
アガパンサスの花が揺れた気がした
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作者名:いろは | 作成日時:2021年3月8日 23時