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いつもより朝早く出勤して宮近くんに
花の手入れを教えた
「水切りはこうやって水の中に茎を入れたまま
ハサミでスパッと斜めに切るの」
「へ〜」
「花によって違うけど水も多いと浸かってる茎が
腐ってくから少量で…」
「なんか詳しすぎない？」
花に何も分からない私を
《女なのにそんな事も知らないの？！》
とかバカにしないで
七五三掛さんが優しく丁寧に教えてくれた。
お客様って立場もあるけれども
「いつも七五三掛さんが教えてくれるからね」
「ふ〜ん。この間も下の名前で呼ばれてたよね」
思い出して嬉しくて
にやけてしまった
「顔。ゆるんでるけど」
「ちょ、いたひ〜」
宮近くんにほっぺたを軽く指でつねられた
「…あいつの事、好きなの？」
私は花を見ながら
「ん〜…最初は単純に花を買ってたけど
七五三掛さんに会う為にいってるのもあるかも」
宮近くんは喋りやすくて
なんでも話せちゃう
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作者名：いろは | 作成日時：2021年3月8日 23時
