第八話 ページ9
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盗聴器と一緒につけた発信機の情報をもとに現場に向かう。
すると、血だらけで倒れているセーラー服の女の子と頬のあかい樋口さん、その横で戦う白い虎と芥川様が目に入る。
白い虎が人虎か。
樋口さんは絶対芥川様に叩かれたな…。
芥川様は少々乱暴すぎるところがあるから。
それにしても月下獣と羅生門はいい勝負だ。
こんな高い攻撃力を誇る異能同士の戦闘はなかなか見られない。
手助けは不要だ。
どうせ後から人虎側には兄さんがくるだろう。
私は高みの見物といこう。
路地裏の高い位置にあるパイプに腰掛けながら異能の分析をする。
人虎に関しては手持ちの情報が少ない。
下でおきている戦闘も激しさを増している。
羅生門が白虎を切り裂く。
が、それは谷崎潤一郎の【細雪】でつくられた虚像だったようだ。
芥川様が羅生門を発動する。
と共に突如盗聴機にノイズが走る。
原因はまぁ…
『兄さん、かな。』
案の定
【人間失格】
「はぁい、そこまで〜」
「なッ！！」
「！…貴方は探偵社の！！なぜ此処に！」
「美人さんの行動は気になっちゃうタチでね。聞かせてもらったよ。」
取り出したのは盗聴機。
やはり一葉さんに仕掛けていたか。
「ほらほら起きなさいよ敦く〜ん。
三人もおぶって帰るのやだよわたし〜」
「太宰さん、今回は引きましょう。
しかし人虎の身柄は必ず僕らポートマフィアがいただく。」
「なんで？」
そこから芥川様はペラペラと情報を喋り出す。
バレちゃまずいし私はそろそろ帰るかな。
そう思い腰をあげるとパイプから軋んだ音がした。
その僅かな音に二名が反応した。
芥川様と兄さんがいっせいに此方に視線を向ける。
「我々ポートマフィアに「樋口、黙れ」なぜですか！？」
「ごめんね美人さん、ちょっと…静かに」
「…ねぇキミ、何時からいたの」
『何時からだと思います？』
静かな睨み合いが続く。
『そんな睨まないでくださいよ。
芥川様と一葉さんに関しては味方ですよ？』
「早くどっか行って。私に近寄らないでくれたまえ。
キミの顔など見たくもない。」
『久しぶりの再会ですよ、冷たすぎません？』
「では私はどんな態度を取ったらいいのかな。
たいして大切でもない、興味もない人間に。」
悲しいとか感じるなよ、自分。
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ぽいんせちあ(プロフ) - みずきさん» 本当ですね！直します！教えてくださりありがとうございます！！頑張ります！ (2022年3月26日 8時) (
レス) id: 341a75d524 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 三十二話かな？それが異能力じゃなくて胃能力になっていますよ俺の見間違えじゃなければ。更新頑張ってください！！この先がめっちゃ気になります！！！応援しております！！！！！ (2022年3月25日 14時) (レス) @page35 id: 7bdc08684d (このIDを非表示/違反報告)
シルクハット - 霰霰さん» ありがとうございます(^○^)明日しっかり更新する予定でございます！！ (2022年3月12日 21時) (レス) @page33 id: bf40de2a1b (このIDを非表示/違反報告)
霰霰 - いつもコソコソ楽しみながら読んでいた霰霰です(*^^*)いつも更新楽しみにしています。この作品が大好きです💓💞なのでこれからも頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年3月9日 19時) (レス) id: c1e168e932 (このIDを非表示/違反報告)
シルクハット - ごりらちゃんさん» ｺﾞﾌｯ…ありがとう…ございますﾊﾟﾀｯ (2022年3月4日 16時) (レス) id: cdd97e4927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいんせちあ | 作成日時：2021年10月8日 20時
