あなたに認めてもらえるためならば【文スト】

第二十話 ページ22

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刹那、その場の空気が一変する。


顔を真っ赤にして起こっているその姿はまるでおもちゃを取り上げられた子供のよう。




「俺ねぇ、嵌められるのが一番嫌いなの！！！！
　だから後で君にそれを教えてあげるから！
　
　でもまずは君からだよ。小人帽子君？【異能力 暗夜行路】」





速い、これはどんな異能なのだろうか。


ただ単純に速いんじゃない、一つ一つの動きに無駄がなさすぎる。
自身の動きの無駄を消し去る、というような異能なのだろう。





「なんで死なないの！？」


「なァ、お前今小人帽子っつったかァ、なぁ。

　まるで青鯖みたいなこと言いやがって....吹き飛ぶ覚悟はできてんのか？」




「はぁ、身長気にしてるんだぁ。大丈夫だよ、そのうち伸び「あァ！？」う’’っ」






中也さんに身長の話は禁句だ。絶対。





どうやらあいつは気を失ったようだ。




逃げてきて正解だったな。





『申し訳ありません、有難うございます。』



「おう、事情は後で詳しく聞く。
　とりあえず此奴は地下牢に入れとけ。」


『かしこまりました。』

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