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第十八話 ページ20



『ちょっとすみません。』




人混みをかき分け細い路地へと入る。


そこからパイプ伝いに屋根へ上り、下でごった返している人々を見下ろす。



今日に限って人が多いのは気のせい....なわけないか。


用意周到ですこと。




まぁ、あちらは発信機には全く気付ていないようだし、特に問題はないが。



発信機の反応が一瞬鈍くなる。



これは....

『地下、か。』




少し進んだところで反応が止まる。




なるほど、そこか。





あちらはエリス嬢を交渉材料にするつもりなのだろう。



うちの首領に連絡が入る前に急いで手土産でも買ってお邪魔しなければ。




饅頭屋が目に入る。





『ごめんくださーい、紅白饅頭の白い方だけください。』


「白いのだけかい。珍しい注文するな嬢ちゃん、まぁ任せときな。
 ....へいできたよい。800円な」


『変な注文で御免なさいね、はいお代。また来ます!』


「まいどー」





手土産もそろった、そろそろ向かうか。



地下の地理は頭に叩き込んでるし、すぐに着くだろう。




路地裏の抜け道から地下へと降りる。



少し先から話し声聞こえるが、逃げ切ったと思って安心しきっているのだろうか。








半ば呆れながらドアノブに手をかける。



『失礼いたします、エリス嬢のお迎えに上がりました。お饅頭どうぞ。』


「おぅどうも...じゃねえよ!なんだよお前!」




『そちらのお嬢様のお迎えです。』


「おまっ、ポートマフィアか!お前ら、殺れぇぇぇ!」



『きゃぁぁ...なんつって。』






袖口に仕込んでいたナイフで心臓を貫く。



人体の急所は全て把握している。

当然のことだ、ポートマフィアなら。




持ってきた紅白饅頭には血飛沫が飛んでいる。





饅頭は白だけにして正解だった。


血のあかが映えて美しい。



エリスちゃんはまだ寝ている。


恐らくつれ去られるときにでも薬をかがされたのだろう。







....足音がする。


しかも一般人のものとは程遠い........暗殺者特有の足音が。

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ぽいんせちあ(プロフ) - みずきさん» 本当ですね!直します!教えてくださりありがとうございます!!頑張ります! (2022年3月26日 8時) (レス) id: 341a75d524 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 三十二話かな?それが異能力じゃなくて胃能力になっていますよ俺の見間違えじゃなければ。更新頑張ってください!!この先がめっちゃ気になります!!!応援しております!!!!! (2022年3月25日 14時) (レス) @page35 id: 7bdc08684d (このIDを非表示/違反報告)
シルクハット - 霰霰さん» ありがとうございます(^○^)明日しっかり更新する予定でございます!! (2022年3月12日 21時) (レス) @page33 id: bf40de2a1b (このIDを非表示/違反報告)
霰霰 - いつもコソコソ楽しみながら読んでいた霰霰です(*^^*)いつも更新楽しみにしています。この作品が大好きです💓💞なのでこれからも頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年3月9日 19時) (レス) id: c1e168e932 (このIDを非表示/違反報告)
シルクハット - ごりらちゃんさん» ゴフッ…ありがとう…ございますパタッ (2022年3月4日 16時) (レス) id: cdd97e4927 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽいんせちあ | 作成日時:2021年10月8日 20時

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