350話 ページ45
店の床に巨大な穴が空いた
「…見えねぇ事もまた一興…この人の世にゃあ
見たくねぇウス汚ぇモンも…たくさんありましょう…」
男は立ち上がると刀を白杖代わりに
ゆっくりと出口に向かって歩いていく
ｻﾝｼﾞ「能力者…」
ﾙﾌｨ「おっさん強ぇなァ！！何者なんだ！？」
男はゆっくり振り返ると、合わない視点で答えた
「…へへ、そいつァどうやら…
言わねぇ方がァ互いの為かと存じやす」
男が出ていくとサンジは男の言葉を反芻した
とんでもない悪名でも出てくるのか…
まぁどの道、只者ではなさそうだ
一件落着かに見えたが、またしても店内がザワつく
時計がない、上着がないと騒いでいる
ｿﾞﾛ「ん！？1本足りねぇ！！」
ｷﾝｴﾓﾝ「どうしたのでござる」
ｿﾞﾛ「刀がねぇんだよ！ここにあった秋水が！！」
「皆やられたみたいだな"妖精"が持ってったんだよ」
ｿﾞﾛ「何だよそりゃ！！妖精ってのは盗人の名前か！？」
「妖精は妖精さ、ドレスローザの守り神
彼らのやる事にゃ目を瞑らなきゃならない」
ｿﾞﾛ「冗談じゃねぇ！！」
ワノ国の国宝を返せと言う錦えもんと口論していた時
小さな物音がゾロの耳に届いた
視界を動かすと窓際に引っかかる秋水を捉える
凄まじいスピードで追いかけるゾロの後を
迷子になってはたまらないと追いかけるサンジ
ワノ国の宝は譲らないと追いかける錦えもん
この面子だとフランキーが要である
彼は名案がある…と、先のディーラーを引きずった
ﾌﾗﾝｷｰ「案の定…ドフラミンゴの手下だってのはよく分かった
だがそれはおれ達への脅しにはならねぇ」
「だ…だから言ったろ！！
確かに侍達を追いかけ回した任務は覚えてるが
どこにいるかなんて知らねぇし…！！
そのスマイルってのも意味が…」
スマイルと言う単語も知らなければ工場すら分からないと言う
男は今日、この国は忙しいと言い
国中の人間が"コロシアム"に向かっていると言った
「あぁそうだ…！上官達に会いたきゃ
"コリーダコロシアム"だ！！」
何でも今日は特大イベントの開催らしく
貴重な景品が出るらしいのだ
ドレスローザ「コリーダコロシアム」内にて
その景品は紹介されていた
"今日この日の為に！！
王は驚愕の一品を我らにお授け下さった！！
2年前…マリンフォード頂上戦争にて命を落とした男！
その凄まじき能力は再び悪魔の実となって
この世に再生した！！
最強種自然系…メラメラの実だァ！！！"
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年7月10日 17時
