337話 ページ32
R棟１階では取り乱したシーザーが
秘密の部屋に連絡し、換気口を開けろと指示する
ｼｰｻﾞｰ「すぐだ！！」
"しかしそこにはまだ兵が100人以上…"
ｼｰｻﾞｰ「構うかバカ！！
おめぇらみてぇなモルモットが何百匹死のうが
誰も悲しまねぇよ社会のクズ共め！！」
モニターに映し出されたシーザーの本性
誰もがその姿に言葉を失っている中
音を立てぬように背後へ近づく男が1人…
ｳｿｯﾌﾟ「(茶ひげみてぇにあいつらも本性に気づいたか…
あのモニターゾロ達が映ってるじゃねぇか…！
ここはもしかして扉の操作も出来るのか！？)」
「そうかわかった！これはマスターの演技だ！」
それは仲間への説得なのか…己への納得なのか…
迷わずスイッチを押し込むと部屋へガスが流れ始める
ｼｰｻﾞｰ「さァおれの力となれシノクニ！！」
ガスがシーザーの体に纏わりついていく…
巨大化したシーザーはルフィの何十倍の大きさか
ｼｰｻﾞｰ「シュロロロロ！人間はみな
本気でてめぇの身を守ろうと考えた時
敵を殺す手段を欲する！！世界を兵器まみれにして
おれは死の国の王となるのさ！！」
シーザーはその場にいた兵士達を次々と固めていく
信頼していたのに…その屈辱は彼らの頬に
涙となって浮かび上がっていた
ﾙﾌｨ「モモ…茶ひげ見てろ！！」
ｼｰｻﾞｰ「どこへ行く麦わらのルフィ！！
その通路を抜けたB棟も既にシノクニで充満寸前だ！
もう逃げ場など残されちゃいねぇんだよォ
てめぇら全員なァ！！！」
ｳｿｯﾌﾟ「傷心のトコ悪ぃが！その操作譲ってくれるか！
仲間をガスから守りたい！！」
兵士達の前に躍り出る様にして姿を見せたウソップ
兵士達は次々とルフィも同じだろうと罵る
一味を見捨てて逃げる気なんだと…
ｳｿｯﾌﾟ「……あいつがおれ達を裏切る様な男なら…！
いくらか楽だったかもな！！
こちとらしっぽ巻いて逃げ出してぇのに！！
どこまでもどこまでも際限なく
おれ達の力を信じてやがるから…
しまいにゃこっちが折れちまったよ！！」
ウソップはカブトを構えながら声高に叫ぶ
ｳｿｯﾌﾟ「だったら命の限り！！
応えてやらァってなァ！！！」
シーザーはルフィの1番嫌いなタイプだ
モニターを刮目するウソップの瞳は真っ直ぐだ
ｳｿｯﾌﾟ「ルフィはシーザーを許さない！！」
ﾙﾌｨ「お前の顔はもう見たくねぇ！！
ゴムゴムのォ…！！グリズリー・マグナム！！！」
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年7月10日 17時
