309話 ページ4
研究所内では子供達と共にチョッパーとナミが
話を聞きながら出口を目指していた
何でも、両親からの依頼で来た人間に
ここへ突然連れてこられたのだと言う
…どう考えても"誘拐"の2文字が頭にチラつく
本当に病気であるかどうかの判断は
船医のチョッパーに任せればすぐに分かる事だ
目指す先の扉をチョッパーが破壊する
ﾅﾐ「うぅっ！寒い…！
チョッパー毛皮貸して！！」
ﾁｮｯﾊﾟｰ「うん！って脱げるか！！」
目の前に広がる暗闇に目を凝らす
じわじわと見えてきた扉に向かって走り出せば
後ろで子供の引き止める声が聞こえた
怯える声に周囲に目を向ければ
そこには氷づけの死体が数多…
ﾅﾐ「い…い…！！いやァ〜〜〜！！！！」
その僅かな叫びの片鱗を聞き取ったのはサンジだ
追っ手への妨害を中断し、後を追う事を優先する
足を進めようとしたサンジを侍が止めた
「拙者は置いてゆけ！！ここに残る！！」
ｻﾝｼﾞ「だからどうやって動くんだよ！！
お前置いてったらおれ達が見殺しにするも同然
後味が悪ぃんだ！！はっきり頼めよ！！
体を探してくれと！どこにあんだお前の体！！」
だが侍は一向に首を縦には振らない
そればかりか、彼らが海賊と知って更に反抗的だ
怒りのあまりに生首を振り上げたサンジだったが
フランキーの言葉でその手を止める
味方がついたとばかりに挑発した侍を
今度は容赦なくボロボロにし掴みあげた
ｻﾝｼﾞ「くそ…！てめぇ体戻ったら覚えてろ！！」
一方で、ルフィ達は湖で敵の攻撃に阻まれていた
ワニのケンタウロスである通称"ボス"
撃たれたバズーカはボート脇の水面に落下し
クルー諸共ボートをはね上げた
ドボンッ！と体が一瞬にして冷えるのを感じる
湖の中…？いや、息が出来る…ならここは……
ｿﾞﾛ「ぶはっ！！」
ﾙﾌｨ「ぜェ…ぜェ…」
ｿﾞﾛ「まさか湖の真ん中で砲撃されるとはな…！」
ｳｿｯﾌﾟ「ドゥフィ！！おべーが友らちになろうなんて言ってるから…！」
ﾙﾌｨ「ごべん…あれ？Aあ？」
海面に顔が見えないAを心配するルフィだが
水の中では能力者は一般人より無力だ
ゾロは掴んでいたルフィをウソップに託すと
並んで向けられた銃口へ斬りかかろうとする…
ｿﾞﾛ「う！！！水の中に……！！」
驚いたウソップが海面に顔を突っ込めば
ゾロの半身を引きずり込むサメ達…
そしてもう少し深い所でサメと格闘するA…
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年7月10日 17時
