333話 ページ28
よし行くぞ！と声をかけたサンジだったが
ゾロの背後に立つモネに視線を奪われた…
ｻﾝｼﾞ「＿＿と思いきや後ろに美女〜〜！！」
ｿﾞﾛ「ホンッットうるせぇなお前ら！！
さっさと先行けェ！！！」
次々と可愛いや魅力的だと言う言葉をかけられ
照れているモネにすかさず突っ込むゾロも流石だ
だが赤面から一転、先程の恐ろしい容姿になった彼女は
海兵の肩を食いちぎる様に噛み付いた
被害が拡大していく中、一太刀の剣が
モネの攻撃を食い止めた
「大佐ちゃーん！！」
ﾀｼｷﾞ「ガスはこの部屋の入口で止めました
でもまたどこから漏れ出すか分からない
時間はありません！全員全力で子供達を追ってください！
私は残ります！！ここには…私が必要かと！」
ｿﾞﾛ「あァ！？」
敵を前に喧嘩を始める2人も大概だと思うが…
たしぎは悠然と、ゾロは自分を斬らないし
モネの事も斬らないと言い張った
モネは己推測がやはり正しかったのだと納得した
ﾀｼｷﾞ「とどめも刺さないあなたに
負けはなくとも勝ち目もない！！」
刀を構えたたしぎの背後に腰を下ろすと
好きにしろと告げたゾロ
ｿﾞﾛ「おれの任務もこいつに仲間の後を追わせねぇ事だ
この通路さえ守れりゃそれでいい」
ﾓﾈ「そういう事…！
彼の弱点を教えてくれてありがとう
たとえ覇気が能力者の実態を捉える技でも…
あなたが私の速度を超えなきゃ捕まらない…！」
太刀筋は的確だが自然系相手には不利だ
だがそれでもスモーカーの右腕である
室内で吹雪を巻き起こすと思わず目を細めるたしぎ
背後から忍び寄り、その鋭利な爪で刀を弾くと
鋭い牙でたしぎの肩を貫いた
悲鳴を上げたたしぎだったが、咄嗟の判断で
モネの頭が離れないようしがみつく
放せば…肩を食いちぎられてしまう…その一心で
ﾓﾈ「このまま噛み砕いてあげてもいいけど」
ﾀｼｷﾞ「ああああぁ！！！」
刹那、鋭い斬撃がモネの頬を掠めた
時間切れだと言わんばかりに刀を構えた男…
ｿﾞﾛ「おれに適う気がしねぇと気付いた時
お前は逃げるべきだった…
そりゃあおれにも斬りたくねぇもんはある
だが…聞くがお前、絶対に人を噛まねぇと
保証できる"猛獣"に会った事はあるか…！？」
走り寄ってくる男の形相はまるで鬼だ
躱さなければ…動かなくては…！
頭では分かっているのに…体に伝達されない…！
ｿﾞﾛ「一刀流！！"大辰撼"」
真っ二つに割れたモネの顔が、雪に埋もれた…
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年7月10日 17時
