剣士女と波乱の海9 (ページ18)

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323話ページ18

シーザーは高らかに実験の成功を喜ぶ

ｼｰｻﾞｰ「毒が効いても多少動けるから避難できた…！

固めちまえばよかったんだ！

灰の様に体に纏わりつくガスは皮膚から侵入し

全身を一気に麻痺させる！！」

ﾙﾌｨ「人間が…固まってく…」

まさに地獄絵図だ

マスター！！助けてー！！と叫びながら

次々と体の自由を奪われていく者達…

「『逃げろぉおおお！！！！』」

ｻﾝｼﾞ「風よりも早く走れ！！！」

ｿﾞﾛ「捕まったら置いてくぞ！！！」

前方に何か発見！と言うブルックの声で目を凝らせば

前を飛ぶ小型の竜を見つけた

ｿﾞﾛ「はァ…アレ捕まえりゃ飛んで逃げられねぇか…！？」

『！！その手があった！！』

必死過ぎて考えもつかなかった自分を恥じる

背負った白虎を振り抜くと前方へぶん投げる

『白虎現界！！背中に乗せてくれ！！』

大太刀は波打つ様に形を変えて

美しい毛並みの真っ白な虎が姿を現す

ピンクの瞳が早く乗れと言わんばかりに瞬き

牙をむき出してガルルル…と低く唸った

『全員飛び乗れ！！』

ﾌﾞﾙｯｸ「虎！？大丈夫なんですか！？」

ｿﾞﾛ「四の五の言うな！！飛べ！！」

ｻﾝｼﾞ「頼りになるAさん素敵だァ〜！！」

最後にサンジが飛び乗った瞬間に力強く駆け出す

その足の速さは流石のものでぐんぐんとガスから遠ざかっていく

よし…！この調子で行けば…！と数十m先に

避難所にいたはずのナミとウソップを視認する

合流して研究所の入口を目指すと既にシャッターは降り始めている

ｳｿｯﾌﾟ「閉め出される〜〜！！

おれ達死ぬんだガスで〜〜！！」

ﾅﾐ「私達も中に入れて〜〜！！」

ｿﾞﾛ「鉄は斬れるか？錦えもん」

『お前マジか…』

白虎にそのまま突っ込めるか？と尋ねれば

問題ない、と言うように頷く

「うりゃあああ！！！」

「シャッターぶった斬りやがった〜〜！！」

「ガスが入って来るじゃねぇかァー！！！」

『"リペア"！！』

斬った後に直ぐに塞げばまだ大丈夫なはずだ

１階に飛び込んできたクルー達を見て

皆来たな！と笑ったルフィは拳で1つ、掌に殴る

ﾙﾌｨ「揃ったか！おーし！！暴れるぞォ！！」

ハクに礼を告げ、再び白虎を背負うと

ブルックが魂だけを外へ飛ばして様子を探る

ガスが入って来てたらゾッとするな…と思ったが

海兵達にはブルックの姿の方がおぞましいようだ

「観念しろ！！麦わらの一味！！茶ひげ！！」

すぐさま武器を向けてくる辺り…流石海軍…