321話 ページ16
先程のスライムを一掃したせいか
母体のスライムがこちらに向けて迫ってくる
『なんか形変わってくぞ！？』
ｻﾝｼﾞ「何だ！？カエル！？」
ｿﾞﾛ「…トカゲじゃねぇか？」
『どっちでもいい！！とにかく走れ！！』
吐き出された個体は先程と比べ物にならない程大きく
当たらないよう必死に走る5人
ｷﾝｴﾓﾝ「いくらでも分身ができるのか…！？」
『いや、母体の方は縮んでいってる！！』
ｻﾝｼﾞ「じゃ最後にゃ向こうの奴は無くなるわけか！？
もしかして自分を飛ばしてこっちへ来ようとさはてんじゃ…」
あんなのに暴れられたら終わりだ
お前らはどうする？と尋ねるゾロ
ゾロが行くなら行くしかない…サンジの言うように
ここで迷子になられてはたまったものじゃない
ﾌﾞﾙｯｸ「行きましょう！研究所へ！」
シーザーの研究室では
鳥女、基モネと、海軍G5基地帳のヴェルゴがいる
投獄されたスモーカーが声を張り上げた
ｽﾓｰｶｰ「おいヴェルゴ！！外にいるのは
全員G5の海兵！！お前の部下だぞ！！」
ｳﾞｪﾙｺﾞ「ああそうだな…しかし
1つの檻に入るにはあまりに豪華な顔ぶれだな」
檻の中で呑気にアラバスタの時の話をするルフィとロビン
あの頃はまだお互い敵同士だったというのに
こうして同じ檻に入る日が来るとは驚きだ
たしぎは予想していた事が現実に起こってしまい
悔やんだ顔をして俯いている
子供達を連れ去った誘拐事件は彼の手で
海難事故にすり替えられていた
ｽﾓｰｶｰ「G5らしいと言やぁそうだが…
軍の面子は丸潰れだ」
ﾛｰ「お前らが気づかねぇのも無理はない
ヴェルゴは海軍を裏切ったわけじゃねぇ
元々奴は海賊なんだ、名を上げる前に
ジョーカーの指示で海軍に入隊し
約15年の時間をかけて一から階級を上げていった
ジョーカーにとってこれ以上便利で
信頼できる海兵はいない…ヴェルゴは初めからずっと
ジョーカーの一味なのさ…！！」
彼の秘密をここで明かすことが即ちどういう意味を成すか
この1件は通常通り"事故"として処理するつもりだろう
ﾙﾌｨ「おいトラ男、ジョーカーって誰だ？」
ルフィから投げられた質問に
ローはゆっくりと口を開いた…
ﾛｰ「……おれも昔…そいつの部下だった…
だからヴェルゴを知ってる
ジョーカーとは闇のブローカーとしての通り名だ
だがその正体は世界に名の通った海賊
"王下七武海"の1人…
"ドンキホーテ・ドフラミンゴ"だ！！」
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年7月10日 17時
