168話 ページ31
ｿﾞﾛ「悪魔の実か……」
ﾛﾋﾞﾝ「おそらく…ゴロゴロの実…！」
『アイツぁ自然系だ…！！
その中でも…無敵と謳われる能力の1つ…！』
ﾛﾋﾞﾝ「雷の力」
ﾅﾐ「そんなの…人間が敵うわけないじゃない…！」
ｴﾈﾙ「ーーさて、丁度予言の時間…
これでアンブラと残り5人だ
ヤハハハハ！よくぞ生き残った！！
これから私が旅立つ夢の世界
"フェアリーヴァース"へ
お前たちを連れていこうじゃあないか！！」
エネルの言う"神の国の建国"にあたって
その地に住めるのは選ばれた人間のみだと
弱い人間は国のレベルを下げるだけだと…
『人間を何だと思ってやがる…』ﾎﾞｿｯ
ﾛﾋﾞﾝ「それをもし断ったら……？」
エネルは予想外だと言わんばかりに首を傾げる
どうせ自分の決定なら反論はないとでも思ってるのか
喜ぶのが当たり前だと思ってるのか
どちらにせよその思考に反吐が出る気分だ
ﾛﾋﾞﾝ「むやみにこの国を破壊してしまうのは
あなたが欲しがる物も落としてしまうのでは？」
ｴﾈﾙ「黄金の鐘か…心配には及ばん
すでに目安はついている…
お前のとった行動を思い返せば考えられる場所は1つ
その条件を使えばうまくおれを出し抜けるとでも考えたか？
浅はかなり！おれは打算的な女が嫌いでね」
ﾅﾐ「ロビン！！」
指先がロビンに向いた瞬間、一歩目が動いた
せめて直撃を避けられればとロビンを突き飛ばす
だがロビンの怪我も限界にある
Aに攻撃は直撃し、ロビンは緩い放電…
と言っても雷自体、災害の1つだ
ロビンはそのまま膝から崩れ落ちようかという所で
ゾロに抱えられて地面へ下ろされる
Aは立っているが、無傷ではいられない
体は痙攣しボロボロ…更には血まで吐き出した…
ｿﾞﾛ「女だぞ」
ｴﾈﾙ「見れば分かる、アンブラも何故庇った？
人間など所詮罪な生き物だというのに」
『ゲホッ……てめぇなんざに分かられたくねぇよ…
"アンブラ"だの"クラン"だの…どうでもいい
アタシはロット・Dの名を背負った者…！
人間がいなけりゃ成り立ちもしねぇこの世界に
神がいれば何とかなると思ってんじゃねぇよ！！
人間は罪じゃねぇ！！神が創ったもんでもねぇ！
それをてめぇ如きが思い上がって…！！
侮辱するような真似をするなァ！！！！』
一瞬…いや、瞬きも出来ない程の短い一瞬…
エネルの顔に拳がめり込んだ…
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年5月8日 22時
