167話 ページ30
ｴﾈﾙ「さて、誰が消えてくれる
…そっちで消し合うかそれとも私が手を下そうか」
ｿﾞﾛ「…お前どうだ」
ﾛﾋﾞﾝ「私は嫌よ」
『アタシも拒否だわ』
ｿﾞﾛ「おれもだよ」
ﾜｲﾊﾟｰ「おれもごめんだな…」
騎士「我輩も断固拒否する！！」
彼らが一瞬後ろを振り返ったのを見て
ナミはビクリと肩が跳ねた
ﾅﾐ「ねぇちょっと待って！私…」
「『お前が消えろ』」
ｴﾈﾙ「不届き」
エネルに各々の武器を突きつける
誰に物言ってるだと？そっくりそのまま返してやる
神という存在を理解してないだと？
神はそんな事のために存在なんてしねぇよ
騎士「くだらぬ事を言っておるヒマがあったら
神隊の居場所を答えよ！！
貴様の目的は一体何だ！！」
ｴﾈﾙ「"還幸"だよ、ガン・フォール
私には還るべき場所がある…私の生まれた空島では
"神"はそこに存在するものとされている
アンブラも然り…
フェアリーヴァースと人は呼ぶ…！！
そこには…見渡す限りの
果てしない大地が広がっているのだ！！
それこそが私の求める"夢の世界"！！
私にこそふさわしい大地！！
アッパーヤードなど…こんなちっぽけな大地を
何百年も奪い合うなどくだらぬ小事！！
土には土の！人には人の！神には神の！
還るべき場所がある！そうだろうアンブラ？」
『…還るべき場所は生まれじゃない』
騎士「…まさか貴様！！」
ｴﾈﾙ「ーーそうだ！！全ての人間を…
この空から引きずり下ろしてやる…！！」
この国ごと潰す気か…！何が神だ…！！
それにアタシだって…
望んでこんなモン背負ってるわけじゃねぇ…！！
6年前にエネルの軍に破れた騎士の神隊は
エネルの頼んだ仕事を今朝に終わらせたと…
ちょっと待てよ…この地に7人…？てことはまさか…
ｴﾈﾙ「別に好きで手にかけたわけではない…
私のこれからの目的を話してやったら…
血相をかえて挑んできたのだ」
騎士「…家族のおる者達だぞ……！！」
ｴﾈﾙ「そうだな…早く家族も葬ってやらねば…」
騎士「貴様悪魔かァ！！！！」
気が動転した時ほど、人間には隙が出来る…
サラりと躱したエネルの指から放たれる
無敵と謳われる自然界の脅威…
ｴﾈﾙ「2000万ボルト…ヴァーリー！！！」
ﾅﾐ「変な騎士！！」
『ガン・フォールさん！！』
ｴﾈﾙ「ガン・フォール、この世に神はいる…私だ」
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年5月8日 22時
