きみとなら。【Travis Japan病系短編集】

6-6. ページ38

吉澤side


川島｢ッ、ハアッハア…ゴホッ……｣

吉澤｢そうそう、｣

2回目は上手く吸えたようで、少しずつ治まってきた。

苦しさで強ばってた体もちょっとずつ落ち着いてきた様子。

吉澤｢のえる、大丈夫、？｣

でも落ち着いてきたと同時に、今度はさっきまで苦しさを訴えてた目が、うつろになってきたのが心配になった。

吉澤｢え、大丈夫？、これ｣

宮近｢熱出てるかも｣

たしかに、さっきまで真っ青だった顔が赤く染ってる。

宮近｢発作でかなり体力使ってるし早く病院行った方がいいかも｣

吉澤｢そうだね、｣

そんなこんなで、マネージャーが急いで車を回しに行った。

宮近｢のえる、がんばって、｣

吉澤｢俺車までおぶるから乗せて｣

意識が無いわけじゃないけど、たぶんもう自分では動けなくなっちゃったのえるをおぶってマネージャーさんの車まで急いだ。

.

吉澤｢……のえる？わかる？｣

病院に向かう車の中で、少し意識がハッキリしたらしいのえる。

川島｢ん、、しーくん、｣

吉澤｢そうだよ、病院向かってるからね｣

川島｢ごめんね……ゴホッ｣

吉澤｢謝んなよ、熱も出ててつらいだろ、気にしないで寝てな｣

大昔にのえるの喘息見たことあったけど、こんな大事になったのは初めてだった。

のえるのことだからきっと風邪もケアしてただろうし、万が一のために吸入器もいれて来たんだろうけど、体調不良はどうにも出来ない時だってあるし、誰も責めてないよ。

俺はめちゃくちゃ焦ったけどね！！

早く良くなりますように。


Fin.
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リクエスト第四弾でした。ありがとうございました。勝手にやや重ためにしちゃいました。

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