きみとなら。【Travis Japan病系短編集】

5-2. ページ28

宮近side


その後、メンバーとの座談会中、

どことなく顔色が青白い松倉。

何食わぬ顔でいるけど、ときどき生唾飲んでいるのが気になって仕方ない。

じっと見つめていると目が合った。

大丈夫？

口パクでたずねると、うんうんと小さく頷いた。

……思い込みすぎか？

なんか心配で、色々気になっちゃうけど、

松倉自体はそんなにつらくないのかな。

そんなことを思いながら、別の雑誌の取材に入った。

.

七五三掛side


今日は1日かけて取材だからみんなと一緒にいる時間が長い。

ほかのメンバーの取材中にトイレ行ってこようと思って、いつものように用を足しに行った。


｢ｹﾞﾎｯ……………おぇ、……｣


奥の個室に誰かいる気配はしていたけど、手を洗ってると嘔吐くような声。

え、

大丈夫かな。

誰だろう。

知らない人かな。

そっとしておいたほうがいいかな。

どうしよう。


誰が入ってるかわからなくて、ぐるぐる悩む。


｢うぅ……、｣


つらそう。

知らない人でも、声掛けた方がいいよね…？


ーーコンコンッ


七五三掛｢……大丈夫ですか？｣

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