きみとなら。【Travis Japan病系短編集】

3-4. ページ17

川島side


川島｢え、ちょ、ちゃか、！｣

背中にあてていた手からするりといなくなったちゃかは、その場に蹲った。

松田｢えっ｣

中村｢かいと？！｣

宮近｢、はぁ……ぅ……｣

川島｢ちゃか？気持ち悪い？｣

｢宮近くんどうした！大丈夫？｣

川島｢なんか、朝から具合悪そうではあったんですけど、……ちゃか！｣

説明しようとしてるあいだに、蹲ったちゃかの体の力が抜けるのを感じた。

川島｢全然力入ってない！｣

七五三掛｢とりあえず車に戻った方がいいんじゃない、｣

吉澤｢そうだね、俺支えるよ｣

目の前で倒れられて、若干パニックになってるところに、しめとしーくんが誘導してくれた。

川島｢ちゃか？車に行くよ？｣

スタッフが車のドアを開けてくれて、しめが真ん中の座席を倒したところに、しーくんと脇を抱えて移動させる。

宮近｢んん、っ……はぁ……｣

川島｢気持ち悪い？ごめんね……すいません、誰か袋ありませんか？｣

小さく頷いたちゃかの口元に、袋を開いておく。

宮近｢うっ……はぁ……はぁ……｣

川島｢きもちわるいね……｣

背中をさするけど、嘔吐くだけでなにもでない。

｢熱は？｣

吉澤｢熱はー、なさそうですね、はい｣

スタッフさんからの問いに、おでこに手を当てたしーくんが答えた。

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