きみとなら。【Travis Japan病系短編集】

3-3. ページ16

川島side


あまり干渉しすぎてもいやかな、、

本当に具合悪いならなおさらあんまり話しかけない方がいいかな、、

なんて頭の中でぐるぐるしながら、

隣のちゃかを気にしつつ静かにしておくことにした。


｢着きました〜｣

それから1時間くらい経ち、目的地に到着。

隣を見ると、やっぱり寝てはいないみたいで、窓の方を向いているちゃか。

松田｢ありがとうございます〜｣

吉澤｢ありがとうございました〜｣

中村｢はぁ〜｣

松田｢あくびデカ、つられんだけど｣

松倉｢(笑)｣

ゾロゾロと移動車から降りていくのに続いて、

最後列の俺達も降りる。

川島｢ちゃか大丈夫…？｣

宮近｢うん｣

七五三掛｢ちゃか、具合悪いの？｣

隣で聞いていたしめが心配してる。

宮近｢大丈夫大丈夫…降りよ｣

七五三掛｢無理しちゃだめだよ｣

心配だけど、ちゃかに目配せされて、移動車を降りる。

｢今日は、事前に説明させてもらった通り、｣

降りたところで、スタッフさんから今日の説明が入る。

1番最後に降りたちゃかは、その間ずっと車に手をついて寄りかかってて、

さっきはよく見えなかった顔をチラッと見るとすこぶる青白い。

頷くことも無く、必死でスタッフさんの話を聞いているように見えて、自然と背中に手をあてがった。

宮近｢……、はぁ…はぁ…｣

息、荒くないか？

川島｢ちゃか、やっぱり……｣

具合悪いんじゃない？休も？

そう言いかけた時、視界からゆっくりちゃかが消えた。

3-4.→←3-2.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す