チート夢主大戦争【オリジナル】

第36話：再三申し上げますが、びぃのえるでは御座いません（１４） ページ37

「あっ、阿部ぇぇぇぇぇ！！」

「くぁhdなあはいうぇfrqwbjkzsdじゃいおえhfqfb魏qbjbcあはんギアk田wl土江杯fpqmmcsあdじゃbdfじゅえdmンxぁkhdslかshdc可l補遺cくぇjb図師亜klだh冷蔵庫のアレで一発だよンklxcJKンlshポップ―近djodwebkndzxkldbkjodhdkllsdnfdwbあんぎゃらほいlhyciokwピンづlくぉうえうぇkぇほいくぇmkxhbkdclxwンkdh次亜塩素酸ナトリウムあへんあへぇぁん塩亜qd化dchbk四lsじゃdでぃべろっぷめんッッッッッッッッッッッッッッッ！？！？！？！？！？」


人肉を引きちぎらんばかりの速度で走っているのは、国民的鼠キャラを模したコースターである。君に決めても勝てない方ね。キャラに託された任務は皆を笑顔にすることな筈だが、実に良い笑顔で駆けずり回る彼が阿部に贈ったのは”仮死恐怖体験”である。

今回のおもてなしは心身に相当の負荷がかかるため、或斗は“慣らし”をさせてから送り出すつもりだった。その予定が狂い、ノークッションの恐怖を味わわされている阿部が聞くに堪えない悲鳴を放っているのも仕方がないことである。


「阿部ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇえぇぇぇぇえぇぇえぇぇ！！！！！」

「……」


風圧で頬肉がブルドッグの様に引っ張られ、口角から涎は垂れ流し、涙でぐちゃぐちゃになった顔の阿部に叫び続ける或斗だったが、彼が返事をしなくなったため膝をついた。


――俺の発明品のせいで、阿部が死んでしまうかもしれない。


恐怖と後悔が押し寄せ絶望している或斗の横で、柊羽は気違いの様な嗤い声をあげる。


「あはははっ、俺を壊すクズ共は皆死んでしまえばいいんだ！」

「……お前、」


俄かに信じがたい発言に蒼白になりながら、或斗は柊羽の胸ぐらを掴む。


「何するんだよ！」

「あはっ、全部お前らのせいだろ」

「ふざけるな、お前がいきなり押しかけてきたからこんな事になってるんだよ」

「……皆して俺を否定するからだ」

「気持ち悪いんだよお前、メンヘラの上にヤンデレなのか！？」

「……っ黙れ黙れ！ 逃げたくせに！ 辛くても逃げないって約束破った嘘吐きの癖に！！」

「だからさっきから何言ってんだよ、お前なんか知らねぇっつってんだろーが！！！」

「ア"ぁあ"ア"ぁ"ぁ"ぁ"嘘吐きぃぃぃぃぃ！！！！！」


世界が次第に歪み始める中、二人は遣る瀬無い殴り合いを始めた。彼らは共通して“愛”を重視しているというのに――すれ違いとは恐ろしいものである。

そして二人はいなくなった。

？？？（２）→←第35話：再三申し上げますが、びぃのえるでは御座いません（１３）

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