銀さん達がフィフスセクターの教官になったそうです。←(その2) (ページ16)

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第64訓男は度胸と根性と、ページ16

【試合当日】

『ではこれより、試合を始める。一同礼！』

「「「「「「よろしくお願いします！」」」」」」

雅野「(ついに試合が始まった…)」

今更緊張しても、もうどうしようもないとは分かっているが、やはり不安が頭を過ってしまう。

雅野「…やっぱり、いないか……」

応援スペースを見回してみたが、やはり龍崎はここには居なかった。

別に期待してなかったけど……

雅野「…よし、集中するんだ俺。」

自分の頬を叩き、気持ちを切り替える。今は目の前の試合に集中するのみだ。

ピーーーー！！

試合開始のホイッスルが鳴り響いた。

ーーーーーーーーーーー

逸見「すんませーん！ビール一つ追加で！！」

白竜「こっちは焼酎をたのむ！」

光良「あとジュースもちょうだーい！」

磯崎「てめえはジュースぐらい自分で取りに行けよ！ステージ側に置いてあんだろうが！」

龍崎「…………………」

アゴ美「やだどうしたの姫？さっきからずっと上の空じゃない。」

龍崎「！え、あ……いえ、なんでもないっす」

アゴ美「本当に？具合が悪いなら少し休んで来た方がいいわよ？こっちのテーブルは私一人でどうにか回せそうだし…」

龍崎「いえ、少し寝不足なだけっすから…本当に気にしなくて大丈夫っすよ」

銀時「………おい龍「姫、ちょっとこっちに来なさい。」！西郷…」

龍崎「何ですか西郷さん？」

西郷「何ですかじゃないわよ。さっきからそんな上の空で接客しやがって、お客様のいい迷惑よ」

龍崎「！そんなつもりは「無いって、私の目を見て言えんのかい？」っ………」

西郷「……はあ、まったく。パー子に続いて、あんたも随分と世話の焼ける子ね」

ーーーーパラ…。

龍崎「？この紙は…」

西郷「そこの住所で今日は少年サッカーチームが試合をやっているわよ。行きたいならさっさと行ってきな。……帰ってきたら今日はいつもの倍を売り上げてもらうからね？」

龍崎「！…ありがとう、ママさん。」

ーーガラガラ、ピシャ！

銀時「…いつから知ってたんだ？あいつ、あんたには何も話してなかったと思うんだけど？」

西郷「ふん、私はこのかまっ娘倶楽部のママだよ？自分の娘のことを何も知らないようじゃ、ママ失格よ。」

そう言った西郷は、近くの一升瓶の酒をラッパ飲みしたのだった…。