あれ何で私ここきたんだっけ？ ページ43
─
用事は即行で済んだ。
元々書類を届けにきたんだよな私、うん。
「んで、勝算はあんの？ 男鹿ちゃんと闘って。」
「まーいいとこで五分五分ぐらいですかね？
あそうだ。闘ってるとき赤ちゃん預かってもらえます？」
そーいやあの子って男鹿ちゃんの弟かなんかなわけ？ 歳の差ありすぎだけど。
「んーどうだろうね？ ベルちゃんと男鹿ちゃんは一心同体だから」
「ベルちゃんん？」
すっとんきょうな声が出る。
は、女の子？ ベル？ キラキラネームかおい？
「男鹿ちゃんはベル坊って読んでるけどね」
どっちだよ。
カバンをまた夏目先輩に預かってもらうと、二人で校庭に出た。
「げ」
そこには何故か先程のキモ野郎。
「ねえねえ、凪ちゃんだっけ？ 連絡先交換しない？」
「結構ですそもそも私初対面で口説いてくる奴大っ嫌いなのでその点でも丁重にお断りしますおととい来やがれキモ野郎」
「うんまあ、キモ市は放っといて。ケンカ、しようぜ」
「オッケー、男鹿ちゃん」
木刀の切っ先を彼に向ける。
───────ああ、まただ。この感じ。
殺せんせーのときと同じ。強い相手と戦うの。
「ゾクゾクするねぇ、こういうの」
すっごく、楽しみ。
砂利を踏んだ私のスニーカーが、乾いた音を立てた。
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花言葉 - クルトが君さん» まずは、ご閲覧ありがとうございます！自分の作品の中でも特に考えて書いたので、すごく嬉しいです。怪盗クイーン、とっても面白いのでぜひ読んでみてください。コメントありがとうございました！ (2018年8月1日 14時) (
レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
クルトが君(プロフ) - イベントに参加させていて読んで見ました。怪盗クイーンのことはよくわからないけど面白かったです。頑張ってください。 (2018年7月30日 8時) (レス) id: 8409b577cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花言葉 x他1人 | 作成日時：2017年10月12日 22時
