理事長室 ページ23
─
「あれ、学秀も用事あんの？」
「君を一人で行かせるととんでもないことをしでかしそうだからな。着いていく」
さいですか。
学秀がドアを開けて、礼をして入る。私も礼をした。
「失礼します」
「失礼します」
「浅野君……今は授業中のはずですが？」
理事長が回転椅子をこちらに向ける。
「彼女を案内してきたので。直ぐに戻ります」
浅野君……ね。
息子も生徒の内の一人にすぎないってことかよ。
「遅れてすみませんでした。学秀さんには後でお礼を言わせていただきます」
一歩前に踏み出し、光が当たる場所に出る。
「……！ 君は、さっきの鈴村さんで合っているんですよね？」
「ああ。カツラとカラコンです。
目立って目つけられるのも嫌なので」
「そうですか…………。ときに、
呼ばせていただいた理由なのですが────
鈴村さん、
「え？」
浅野さんは続ける。
「貴方のことは少しですが調べさせてもらいました。」
はえーなおい。私呼び出して一時間経ってねーぞ？
「成績は学年トップ。友人も多く、飛び抜けた運動神経をもつため、助っ人として部活動に参加することもある。
今日のように」
よくもそんだけの情報をこの短時間で集めたな。
「それと──────たまたま見つけたものなんですが、これも貴方ですよね？」
そう言うと彼は一枚の紙を私に示した。
かなり古い、新聞紙の切り抜き。
「卯月スイーツコンテストの最年少優勝者。
一時話題にもなっていましたね」
「…………それは、光栄なことで」
もう残ってないと思ってた。
なにせ10年近く前の、地方欄だから。
「ここの方が、貴方の学力は格段に伸びるでしょう。
高校受験にも有利になります」
これは………かなり本気で口説いてきてるな。
さて、どうしようか。
しばらく考えた後、私は口を開いた。
.
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花言葉 - クルトが君さん» まずは、ご閲覧ありがとうございます！自分の作品の中でも特に考えて書いたので、すごく嬉しいです。怪盗クイーン、とっても面白いのでぜひ読んでみてください。コメントありがとうございました！ (2018年8月1日 14時) (
レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
クルトが君(プロフ) - イベントに参加させていて読んで見ました。怪盗クイーンのことはよくわからないけど面白かったです。頑張ってください。 (2018年7月30日 8時) (レス) id: 8409b577cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花言葉 x他1人 | 作成日時：2017年10月12日 22時
