浅野学秀 ページ21
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カツラをとってから目を閉じた。
十数えて、目を開ける。
鏡を見ると、菫色の瞳に戻っていた。
案内板を見て、理事長室までの道を進む。
歩いていると、そこここで何かひそひそと話す声がした。
何となく聞こえてはいるもののスルーしてると、後ろから急に腕をつかまれる。
「何故君がここにいるんだ。そんな服を着て」
オレンジ色の髪の、私より十センチ近く身長が高い男子生徒。
椚ヶ丘の制服だ。
「……誰あんた?」
「…………行くぞ。」
行くぞじゃねえわ何授業中抜け出してんだお前
なんか行く途中すごいキャーキャー黄色い声がしたが放っとこう。
で、連れてかれたのは校舎裏。
着くなりオレンジ髪が私に聞く。
「どういうことか聞かせてもらおうか、
まず何故ここにいた。
E組から戻ってこれたのか?
そして何故他所の中学の制服など着てる。
それに今は授業中だ」
成る程、完璧に勘違いしてる訳だ。私は頭を抑えてため息をつく。
「……あのな、そもそも私は香澄さんじゃねえしここの生徒でもねえ。
今日はソフト部の助っ人でここに来て、試合終わったら理事長に呼ばれただけ。」
「香澄の、従妹か……前に話していた。」
ぶつぶつ呟くオレンジ髪。私はもう一度口を開く。
「あのさ、私からも聞きたいんだけど、まずあんたの名前と、それにE組って何?
何で香澄さんはそこにいるの?」
「僕は浅野学秀だ。中等部の生徒会長をしている。
E組と言うのは、この進学校椚ヶ丘の勉強についていけず堕ちていった落ちこぼれ共だ。」
「真偽分かんないけど、何かお前の言い方イラつくな」
ん? 浅野って……。
「お前もしかして理事長の……息子?」
「そうだ。というかいい加減あんたとかお前とかやめろ」
じゃあ学秀でいっか。学秀が続ける。
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花言葉 - クルトが君さん» まずは、ご閲覧ありがとうございます!自分の作品の中でも特に考えて書いたので、すごく嬉しいです。怪盗クイーン、とっても面白いのでぜひ読んでみてください。コメントありがとうございました! (2018年8月1日 14時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
クルトが君(プロフ) - イベントに参加させていて読んで見ました。怪盗クイーンのことはよくわからないけど面白かったです。頑張ってください。 (2018年7月30日 8時) (レス) id: 8409b577cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花言葉 x他1人 | 作成日時:2017年10月12日 22時