君に会いたい

（23）連絡 ページ27

A「はぁ……」




私、もうTHE RAMPAGEとは関わらないって決めたのに樹さんと会っちゃったし、吉野さんともLINEしちゃってる…。




確かに吉野さんと会えたことはすごく嬉しいし、テンションは上がってるはず……だけど




それよりも頭の中には壱馬のことで頭がいっぱい




樹さんの言葉につっかかってしまう。



"ファンでもなく1人の大切な人として接してること忘れんなよ"





A「壱馬…それはどういう意味なの？」






私が壱馬と話してもいいの？








A(じゃあ……壱馬と連絡取ってもいいのかな…)






私は携帯を手に取り、壱馬とのトーク画面を開いた





A(なんて送ろう……)





久しぶり？かな…。元気？とか…？





A(いやいや、だめだ…。私なんかが壱馬と話してたらだめ。)





壱馬に会いたい人がいても、わたしは普通にあって、お金を払わなくても連絡が取れるの不公平じゃない？





A(仕事に支障が出ちゃうのは申し訳ないけど、でも私のためでもあり壱馬のためでもある。)





心を鬼にして、壱馬と連絡をするのをやめた。






すると、タイミング良く吉野さんから電話がきてうっかり出てしまった。







北人「もしもし吉野さん……」



A「えっと…吉野さん……？」
A(タイミング悪すぎるよ…)



できることなら吉野さんとも連絡はしたくなかったのに…






北人「ふふ、2人とも吉野さんって呼んでるのなんか笑っちゃうね。それより来週暇な日あるかな？」



A「な、ないです」



暇な日……ほんとはあるけど…。




北人「1日くらいはあるよね？少しの時間でいいんだ。……壱馬の話をしたくてさ」


A「え……壱馬の？」


一体吉野さんが壱馬の何を話すんだろう


北人「樹あの時、壱馬が元気ないって言ってたでしょ？あれ本当なんだよ。だから僕達でなんとかしようよ」



A「でも……」



それじゃまた、壱馬と前みたいに…



北人「大丈夫だよ。僕の予想だけど、吉野さんは壱馬に会いたくないんでしょう？」



A「はい…。なるべくランペの人とは…」




北人「そっか…。じゃあ僕で関わりは最後にしよう。だから来週、会わない？」



A「……はい」



そして電話がおわり、




結局わたしたちは来週会うことになった。





でも……吉野さんになら頼れる気がする








私は吉野さんを信じた。

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