君に会いたい

（10）壱馬 ページ11

A「川村さん、どうしてくれるんですか」


昨日のLINEから次の日、私達はまた辛いものを食べに来た


川村さん「なしたん？」


A「友達に彼氏って勘違いされました」


川村さん「いいことやん」


今日は辛いカレーを頬張っている




A「はあほんとにどうしよう」




かれんはずっと勘違いしたまま、舞い上がってるし





川村さん「俺が彼氏じゃだめなん？」


A「だめです。」



川村さんは有名人だし、もし付き合ってるなんてなったらファンの人にころされちゃう。




川村さん「ふーん」






•*¨*•.¸¸♬




川村さんの携帯から着信がきた





川村さん「はいもしもし。今？辛いもん食うてるけど……。」






川村さんは私を見つめながら電話相手と話す




川村さん「今から？？？？んー、今日は無理やわ。」




そう言って川村さんは電話をきる




A「別にどこか行くならいいんですよ？」


川村さん「俺はAちゃんとおる方がええわー」




A「何言ってるんですか笑笑」



そう言って二人とも笑う





川村さん「電話相手誰やと思う？」


A「ほくちゃん」


川村さん「即答やな。正解は慎や」


A「知らないです」


川村さん「ほんま北人しか知らんねんな笑笑」




そして私達は店を出た





川村さん「なあ、なんで北人はほくちゃんって呼んでるん？」


A「友達がほくちゃんのことすきで、わたしも覚えたんです」


川村さん「友達も北人が好きで、Aちゃんも北人が好きなんか」





……私もほくちゃんが好き……？？





A「わ、わ、私は別に好きじゃないですよ！！！！！！」



好きなのは、かれんだもん。




川村さん「じゃあAが好きなのは俺やねんな？？」



A「別に好きじゃないです」


川村さん「ちゃんと俺のグッズ買うんやで」



そう言って私の頭をポンっと優しく叩いてくしゃくしゃした






川村さん「そして俺の事は壱馬って呼ぶんやで？？」


A「壱馬さん？」


川村さん「さんもいらんわ。あとタメでいいで。俺らもう友達以上やろ？」


A「友達です」




川村さん「笑笑。じゃあもう帰ろうか」







そう言って私達はお互い帰る





A「また辛いもの食べに行こう、壱馬」




帰り際に壱馬に言う





壱馬「おう」





壱馬の姿が見えなくなった







壱馬「……好きやわ」

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