I can't say goodbye .

不安 ページ20

Aside


あれから壱馬とも、いっちゃんとも、北人くんとも、
何も無いまましばらく経った




今日は打ち合わせがあるため事務所に来ている

エレベーターのドアが開くとそこには壱馬がいた



壱馬「Aじゃん、なんか久しぶりだな」


『そうだね、元気にしてた？』


なんてエレベーターで他愛もない会話をしながら会議室のある階のボタンを押す

エレベーターだからそりゃ早く着くわけで
そこまで話が弾んだわけでもなく降りることになった


降りてエレベーターの方に振り返り軽く手を振ったら



壱馬「あのさ、今日の夜空いてる？」


なんて言ってきた


『うん、空いてるよ』


しばらく間が空いてやっと壱馬が口を開いた








壱馬「...大事な話あるから、」







『え？』


壱馬「7時頃事務所の前で。じゃ、」









大事な話ってなんだろう

私はいつもプラス思考になれる人ではなくて全てマイナス思考になって考えてしまうから

頭の中で思っているのは全て “ 不安 ”

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