I can't say goodbye .

無意識 ページ11

壱馬 side



ヘアメイクを終えたあと気づいたらAを誘っていた


今日の夜誘おう なんて考えてたわけでもなくてその場になってぱっと思い浮かんで誘った

ただそれだけ



…… でもなんだろう 無意識に思うって怖いよね



やっぱりAは変わった


本人に直接は言えないけど 大人っぽくなって綺麗でそれでいて可愛くて

たまーに身長が低いせいで自然となる上目遣いが可愛いって思っちゃったり



だからきっと無意識に可愛いって思ったらAと一緒にいる時間が欲しい なんて思ってしまった




もう別れて1年も経ったっていうのに1mmも諦めきれてない俺

あんな強く言ったのは自分だし
絶対に嫌だと思っていた 別れ をAに言われて何も考えずに そうだね とか言って


なのにまだ好きですなんて 俺 超ダサいじゃん





なんて思いながら待ち合わせ場所行ったら
やっぱり惚れていく一方で


人混みで離れたら 背ちっちぇから なんて理由つけてAと手繋いで






でもA、ごめん

Aには迷惑かもしれないけど俺かなりAのこと好きみたい





北人がAのこと好きなことは知ってるよ

ライバルはきっとこの事務所の中にはたくさんいる
それもわかってるよ




“ 俺のA ” じゃないって理解してる

だけど誰にも渡さないから

まるで→←手を

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す