涙�� ページ22
北人side
はあ。
だっせえな、俺。
やっぱり怖くて、
なぜかどきどきする。
俺なんかより、〇〇ちゃんのほうが怖いのに
玄関の前まで戻ってきた。
よし。
ドアを開けると、〇〇ちゃんがぺたんと座っていた。
うわ
かわいい。
そんなこと言ってる場合じゃないのに
だって俺のTシャツ着てるし
ぶかぶかで、もう5割増し。
北人)俺の、だけど…ごめん。
〇〇)ううん。ありがとう。
ふにゃって、力なく笑う〇〇ちゃん。
元気ないな…
ふと思う。
今、〇〇ちゃんを元気づけられるのは、
俺だけだ。
北人)話、聞かせて。ゆっくりでいいから。
〇〇)…うん。あのね。
〇〇ちゃんの目から、
一気に涙が溢れ出す。
色覚異常って、知ってる…？
その話は、
俺が想像していたよりはるかに重い話だった。
この子は1人で
ずっと抱え込んできたんだな。
なのに俺はずっと逃げて。
最低だ。
〇〇)あ、あのね、もう、北人くんには…
何を言おうとしてるのかわかった。
だめだ。
離れていきそうな彼女を
つなぎとめたくて
抱きしめた。
あの時のれおくんみたいに
自然に、なんて、とても無理で
ぎこちなくて
緊張で力が入んないし
変なとこに汗かいてるし
でも、
その細い体が消えてなくなってしまいそうで
しっかり抱きしめた。
北人)辛かった、よな。1人でずっと…
ごめん。
なぜか俺が泣きそうになる。
〇〇)…北人、くんはっ、悪くない、でしょ…
じゃあ〇〇ちゃんが悪いのかよ
そんなわけ、ないだろ。
北人)もう、大丈夫だから、俺がいるから。
だから。
北人)…1人で抱え込むなよ。
〇〇ちゃんが、ゆっくり俺の背中に手を回す。
弱々しく、抱きしめる。
〇〇)…きらいに、なった…？
北人)なるわけ、ないじゃん。
よかった。と〇〇ちゃんが小さく呟く。
その時、
ぐぅぅ
〇〇ちゃんの顔は真っ赤
北人)腹減ったの？笑
〇〇)…うん。
まってて、と言って台所に行く。
〇〇ちゃんの髪から俺のシャンプーのにおいがして、
変な感じだな。
そんなこと考えてる暇なんてないか。
〇〇ちゃんが腹空かせてるから。
よかった。
〇〇ちゃんに、何かあるとしても、
嫌いになるわけない。
俺が、
この子を守る
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☆ - 名前変換機能つけた方がいいですよ (2019年2月23日 16時) (
レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
なつ - 名無し77245号さん» ありがとうございます！付き合ってからも色々あるので楽しみにしていて下さると嬉しいです！読んでくださってありがとうございます！ (2018年5月31日 9時) (レス) id: 0aebb5dbd7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77245号(プロフ) - 続きが楽しみです (2018年5月31日 5時) (レス) id: 1ff6d28c02 (このIDを非表示/違反報告)
なつ - 蛍さん» もともと〇〇です。申し訳ありません。引き続き楽しんでいただけると嬉しいです。 (2018年5月25日 21時) (レス) id: 0aebb5dbd7 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - 名前が変換できないです (2018年5月25日 21時) (レス) id: 18174bb86e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ | 作成日時：2018年5月17日 14時
