6話 愛する生徒へ ページ8
Aside
今日、私は自分の職場に
休みをお願いしに行く
そして愛する生徒に別れを告げる
教師になって2年、初めての職場。
今年は初めて担当クラスが出来た
だから、2-Cの皆にはいろんな事を
教えていきたかった
だけど、私は教師生活を休む
もし今、治療を拒めば教壇に立つ事は
出来なくなる
だったら“一度”離れて元気に戻れば良い
理事長、校長には言っておいた
他の人には、お願いします。と
言った
先「待ってます。頑張ってくださいね！」
この言葉は私の頬に一筋の粒を
流させた
次、そう思うと胸が苦しい・・・
だって、2-Cに別れを告げるんだから
一段一段一歩一歩前に進む
生徒はどんな顔をするだろう？
驚いた顔？泣いた顔？でもそうさせたのは
全部私のセイなんだ
あっという間に教室に着いた
ドアを開けると、当たり前に聞こえる
生徒「あっ、先生。おはようございます！」
今日でしばらく聞けない
全てを胸に刻み込みたい
生徒の笑った顔、学校を
何よりこの景色を
「あのさ、皆に伝えなきゃいけない事が
あるの。私は今日で教師の仕事を
休みます！先生はガンになって治療を
しないと、死んじゃうんだ。
死んで皆に会えないよりも、治療をして
会った方が良いかなと思って。」
言い出したら涙が止まらない
皆も泣いてる
だけどこのクラスで一番の問題児が
問題児「泣くなよ！俺まで泣いちゃう
じゃねぇかよ、治してもらわなきゃ
困る。俺達問題児クラスを一生懸命
支えてくれた奴はお前しか居ないんだから。」
そう言うと皆が私の所に来て
泣いた
この日の2-Cは国語の授業だけ
私は精一杯楽しんだ
皆見舞いにも来てくれるらしい
嬉しい日はすぐに終わる
8時(p.m)になり皆で一緒に
帰った
1人になり1年を振り返った
新米の私は学校の中で一番問題児が
多いクラスを任された
人の話は聞かないし、敬語は使わない
あきれた生徒ばかりだけど
きちんと向き合えば可愛くて
心を開いてくれるようになって
いろいろあったけど楽しかった
今日の間に何回も頭痛があった
山下先生は1日だけ許可を
してくれた
本当に良い1日だった
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ワカメ - この話を読むと感動で涙が出ます！これからも頑張ってください (2017年11月27日 16時) (
レス) id: bef9b1e196 (このIDを非表示/違反報告)
キムヨナ - 良かったです!これからも頑張ってください (2017年11月26日 15時) (レス) id: bef9b1e196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊野尾優樹 | 作成日時：2017年9月26日 20時
