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ヴィランだって青春したい ページ15

私には今、目が離せない人がいる。





そいつは、なかなか心を読ませてくれなかった。





ただただ上に行くことばかり考えていて、単純なだけなのかもしれない。





そいつの心を読んでいると、自分がヴィランの内通者としてこの場にいるのが情けなく思えてきた。





それだけじゃない。





皆同じ目標を持っているのに、自分だけ違うことが寂しくなる。





ヒーローを、知りすぎた。





私はいつの間にか、ヒーローに、夢を持つ高校生に、憧れていたのかもしれない。

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作者名：さくら | 作成日時：2020年5月25日 17時

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