【名探偵コナン】最愛２【降谷零】 (ページ5)

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事件は３人の探偵によりすぐに解決した

誰にも罪を着せたくなかった
元恋人の偽装により少し複雑となった事件は
二人の悲しい過去によって引き起こされたようだ

それより

梓さんは安室さんから一向に離れようとしない

そりゃそうか
変装している状態で離れたらバレかねないし…

もしかして彼が潜入している時も
あれくらいの距離感なのかな…

「A…見過ぎだ…」

後ろから私に耳打ちして来たのは沖矢さんだった

「そんなに睨むと怪しまれるぞ…」

『別に睨んでなんか…』

「ふっ…嫉妬か…」

そうだよ
余裕なんてないもの

いろんなことがありすぎて
急に命の危険が迫って来て
余裕なんて…どこにもない

とりあえず今日はこれで終わりだと
出口の方へ向かおうとすると

後ろから手首を掴まれてそのまま出口へと連れていかれた

『透さん？』

名前を呼んでも振り返らず草木の方へ引っ張られる

そして誰もいないところへ来ると
壁に背を持たれる形になって正面から抱きしめられた

『透さんどうしたの？』

「死体…見慣れてないだろ」

自身では気づいていなかったが
恐怖で微かに震えていた

彼の心臓の鼓動を聴きながら
自身の心の不安を取り除く

怖かったはずなのに彼に抱き締められると
それだけで幸せな気持ちになれた

『…ありがとう』

「それと」

私の右肩に乗っていた顔が上がると耳元で嫉妬、と囁きながら甘噛みをして来た

『ひっ…！』

突然のことに変な声と身震いが起こったが
彼にガッチリと抱き締められているため彼になされるがままになった

「Aさん…耳弱いんだね…

かわいい」

甘ったるい声で囁くと私の心臓が破裂しそうになった
嬉しいけど…嬉しいけど…！！

心が持ちません！！！！

『こっ…こういうことは家でして！！！』

「ホォー…家ならいいんですね」

『…節度を持って…なら』

その言葉に腕を緩めた隙を狙って彼から抜け出し
赤くなったであろう顔をどう言い訳しようか考えながらホールに戻った

「僕は梓さんを送りますから、沖矢さんに送ってもらってくださいね！」

『家バレしても知りませんからね！！！』