XXXXXXXVII ページ30
「あ…最後に男同士の話がしたいから
Aは先に車に戻っててくれるか?」
『あ…はーい』
私は零から車の鍵を預かって車へ戻った
「この話はAに聞かせられないからな…」
俺はヒロの墓の前で座り込んだ
「ヒロ…お前知ってたんだろ?
貴光が黒の組織のボスだって…
そして貴光が祖父にあたる人だったって」
俺の言葉が虚しく響いた
「昔ヒロに見せてもらったおじいさんの若い時の写真を見せてくれただろ?
病院で再開した時すごい似てて驚いたよ
言ってくれたって…いや…
ヒロの事だから最後までおじいさんのこと信じてたんだよな…
おじいさんは流石に寿命だったんだろうな
捕まってすぐ病院で亡くなったそうだ
ヒロがNOCだってバレた時保護するために
あの人は捕まえる指示をしたらしい
助けられなくて悪かったって言ってた
俺は許さないけどね…って言ったら怒るか?」
冷たい風が俺とヒロの墓の間を通り抜けた
「俺はこれからも日本のために頑張るよ
今度は最愛の人と一緒にね…
じゃあ次は立派な墓になったら会いに来るよ」
4人の笑い声が聞こえた気がした
振り返らず前に進むよ
俺が生きている限り
お前らの思いは俺が果たすよ
遠くから俺を呼ぶ声がする
だけど俺はまだそっちに行けない
『あっ…零寒かったでしょ?
あったかいコーヒーと…ほら』
両手を広げる彼女に無邪気に飛び込んだ
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作者名:ひよこ | 作成日時:2018年8月27日 11時