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XXXXXXXV ページ28

「次はここだ」

「松田…さん」





「松田…元気か?

って言ってもお前はここにいないんだろ?

お前喧嘩っ早いし捜査一課に異動になったって

聞いた時には傷害罪にならないか心配してたよ

だけど松田に教えてもらった爆弾解体の技術

本当に凄いよ…助かった…

ハギと仲良くやってるか?隣の墓同士ってお前ら本当仲良いな」

“萩原”と書かれた横のお墓にも目を向ける

「ハギ…天国でもモテてんだろうな…

だって22の状態だもんな…はは

早いよ…ほんと…」

「22…」

零の歳でも若いのにそれよりも早く国のために

亡くなっていった彼等は今どう思っていたのか

「A…座って」

「うん」

「こっちはハギ…同期1のモテ男で

警視庁の爆弾処理班にいたんだけど

七年前の連続爆弾事件の中で亡くなった」


“モテるんで…全体的にピンクな感じで…かな”


「うん」

「こっちは松田…俺とよく喧嘩したやつ

こいつも警視庁の爆弾処理班で

ハギの仇を撃とうとしている中亡くなった」


“うーん…喧嘩っ早いから紫?…紫に失礼かな

まああいつ黒好きだしいっか…”


「…二人ともヒーローなんだね」

「…ああ」


「はじめまして、零さんと結婚するAです

若くして亡くなったお二人には心中お察しします

私はいろんな人を見てきて、二十代の死亡原因は

残念ながら自 殺が多いです…

もちろん彼等を責めているわけではありません

ですがもっと周りを見れていたらなと

お二人のように夢中になれる仕事

仇を撃とうと思えるくらい素敵な仲間

そんな生きる希望になれるものに出会えていれば

もっともっと人生楽しめたんだろうなって…」

気づけば頬に涙が伝っていた

「お二人のような素敵な方が早くに亡くなられたのは

非常に残念ですが、残された零はもっと貴方達以上に

幸せに生きないといけないです

だから…私が零の生きる希望になれるように

精一杯頑張りますので夫婦共々見守っていてください」




「十分希望だよ…

居てくれるだけでいい…」





「ありがとう…

大好き…!」


「愛しているよ…A…」








しばらくそこで泣いた後


それぞれにタバコを添えて次へ向かった

XXXXXXXVI→←XXXXXXXIV



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作者名:ひよこ | 作成日時:2018年8月27日 11時

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