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XXXXXXVIII ページ21

さて、12日前まで時を戻そう







私と零がヒカル君の病室で作戦会議をしている時だ








『ベルモットがつけた盗聴器をしたままだから

ヒカル君の退院日が12日後になっていると思う』


「実際君を本当に12日後に退院させるのは危険だ


だから代わりの人間を置こうと思う










君が本当に退院するのは11日後だ…」


「どうするの?」









「工藤有希子さんの変装術を借りる


彼女はちょうど赤井を沖矢昴に変装させるべく


帰国中だからな…」


『誰が変わるの?』


「それは赤井だろ…


アイツなら万が一ベルモットが発砲しても逃げられる」


腕を組みムスッとしながら話す彼は赤井さんを信じているのかそうでないのかよくわからなかったが


「それにアイツらは貴光の体型を知らない


だからこの16階から脱出できる身体能力のある赤井しかいない」


最後の言葉に信用しているのだとわかった


「というわけで退院日前日に赤井と工藤さんを君の実の両親として見舞いに行かせ


その際に君と赤井が変装して入れ替わる、という形でいいか?」


「オッケー」


「その後君は一旦工藤邸で隠れていてほしい


全てのことが終わったら君の今後のことを考えよう」


「…どうやってベルモット達を撒くの?」


「それは君に教えられない」


『大丈夫…3人の名探偵が考えた作戦だから


きっとうまくいくよ!』


きっと君に教えたら君が心配して


この作戦に乗ってくれなかっただろうから


「…わかった」


君が少し不機嫌でも君が無事ならそれでいいと


彼と目を合わせて微笑み合った

XXXXXXIX→←XXXXXXVII



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作者名:ひよこ | 作成日時:2018年8月27日 11時

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