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XXXXX ページ3

「貴光…」

私が赤井さんとのやりとりを全て話すと
ポツリと呟いた
どこか寂しそうな表情と安堵した表情が入り混じっていた

『これが…私の知ってること…』

「ありがとう…話してくれて…

でも君はこの件から手を引くんだ…いいね?」

そう言って立ち上がると私のスマホを持って
赤井さんに連絡したようだった

この件から手を引く
これだけ関わった以上引けるんだろうか
危険なのはわかっている
だけど

『貴光君が辛い思いをしてるのに
私だけ逃げるなんて…出来ない


私は…貴光君の協力者になる』

覚悟は出来た

真剣に零を見てハッキリ口にすると
ポカンとした顔の零が私を見つめてきた

“…決まりだな”

電話越しに赤井さんにも私の覚悟が伝わったらしく
晴れて私も貴光君の協力者になった

ーーーーーー

“Aが目をつけられた以上、この家にいると
僕の正体もバレる危険があるから安室透の家に移ろう”

カランカラン

「いらっしゃいませ!」

作戦はこうだ

『あ…透さん…いつものお願いします』

ポアロの常連になりつつ安室さんとの距離を縮め
晴れて恋人となった女性を私は演じる

「ハムサンドなら家で作ってあげるのに…」

『いつでも食べていたいじゃない?』

「そうだ…今日波土さんのリハーサル見学に行くのですが、よかったらAさんも行きませんか?」

『ええっいいの!?』

「大ファンだっておっしゃってましたよね…」

“ベルモット…組織の人間は俺がAに近づいたとわかったら近くで盗聴してるはずだ…
波土のリハーサルにAが行くと分かれば必ず…”






「あっ…安室さん!!私も波土さんの大ファンでね…お店の話を聞いてついて来ちゃった!」

ホールに入る直前梓さんに話しかけられた

「あれ?その方は…」

『あ…はじめまして、柴田Aです』

「梓です!よろしくお願いします!」



初めましてではない
この女性は…梓さんではない…

ビンゴ!!





さあ…徹夜で練った


FBIと公安の作戦開始よ…

XXXXXI→←XXXXIX



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作者名:ひよこ | 作成日時:2018年8月27日 11時

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