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XXXXXXI ページ14

『コナン君良かったの?

今日病院来て…』

バサッとコナン君に見せた記事には

“鈴木財閥 今夜怪盗キッドと対決!”

「うん…だからそろそろ蘭姉ちゃんのところ行かないといけない」

病院内のカフェでアイスコーヒーを飲む少年は
呆れた表情でストローを加えている

「僕がいなくても安室の兄ちゃんがいるからきっと大丈夫だよ!」

ご馳走さま、ときちんと手を合わせて
少年のような笑顔を見せる

まるで今日のことで不安な私を
元気づけるように

『君には敵わないなぁ…』

そんな彼に私は力のない笑顔で答える

「Aお姉さん…




無理、しないでね」

『コナン君もね

今度はポアロでお茶しましょ』

私の意図を汲み取ったのか力強く頷いた彼は
そのままカフェを後にした

さて、私も退院までの間業務をこなそうか

私は残った紅茶を一気に飲み干し
二人分のお金を支払った



ーーーーー




昨日は今日のことを考えて眠れなかった
私は重たい瞼をこすりながらダラダラとパソコン作業を行なっていた

「柴田先生、安室透さんが医局前に来てます」

『…はい、ありがとうございます』

時間を見ると彼が来ると言っていた時間よりも少し早かった

『透さん?早かっ「会いたかった」』

医局を出ると勢いよく抱き締められた
眠たかった私には一瞬何が起こったかよくわからなかった

事を理解した時には周りからの目がこちらに向いていることに気がついて顔に熱がこみ上げた

『透さん!!ここ病院!!』

「あ…すみません…

しばらく会えていなかったもので…つい」

ついって…

確かにこの間のお風呂事件以来会えていなかった
ちなみにあの後は起きてもらってそのままベットへ連れていった

「梓さんに言って早めに上がらせてもらったので早めに来れました」

『…そう…とりあえずここは目立つから個室へ行きましょう』

さわやかな笑顔ではい、という彼は
五日間ろくに帰ってこれないほどの忙しさを微塵にも感じなかった

以前会った時のクマも見られない

ちゃんと寝られているのなら良かった



ガチャ




個室で二人きりになるとまた正面から抱き締められた

『…

今日は随分甘えたがりですね』

「僕だって恋人に甘えたくなりますよ

Aさんに会えて良かったです…」



そうして彼は左肩に埋めていた顔を上げて
前と同じように耳元で…




そこで違和感が確信に変わった








『あなた









安室さんじゃないわね?』



カチャ

XXXXXXII→←XXXXXX



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作者名:ひよこ | 作成日時:2018年8月27日 11時

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