ありそうでない話｡

〜Story43〜 ページ44

『……ってことなので､休業します休業！』







「寿退社じゃなくていいの？」







『…だって…仕事探すの大変だもの…』








「そーゆーことか！





んじゃあ元気な子産んでね！」









ーーーーー


あれから数ヶ月｡







「海雨元気かなー」








「俺死産したって聞いた」








「え、まじ」







「ごめん嘘





ちょ、ま、杉田､安元さん､まっ…うわあああ」







『こーんにーちはー





柿原Aでーす！





出産しましたー！』






懐かしい声が麹町署に響く｡







『女の子です！




麹町署の“こ”を使って琴世(ことせ)ちゃんです！




かわいいでしょう？』






「死産したんじゃ…」







『中村先輩が安定のキチガイで海雨安心しております』









「そんなので安心しないでw」







『あ､外に旦那待たせてるので、失礼します』








「相変わらず嵐みたいなやつだなー」





「琴世ちゃんよく見てない」







「小野くんそういうとこ気付かなくてよろしい」

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