ありそうでない話｡

〜Story37〜 ページ38

ものの数分で外務省に着く｡




｢麹町署さんですね？！





ガス爆発ではないので水で大丈夫です｣









『了解です｡





火の中に人は』







｢4名…｣








｢…中村先輩！杉田先輩！




救助手伝ってください！




神谷先輩､小野先輩､安元先輩､遊佐先輩は消火活動に｡





オレンジさんたちは､車に積んである感染防止衣を着て､負傷者の手当に当たってください！｣






指示を飛ばしてから､全身防御して､火の中に入る｡









『っ！』








車の中で､足に棒が刺さり､動けなくなっている男性を発見｡






『中村先輩､杉田先輩､私のところへお願いします』






男性の足に刺さっている棒と車を引き離してもらい､杉田先輩が男の人を抱えて火から出た｡




『事務課の方ですか？





海雨です｡ドクターヘリ要請お願いします｡』








｢海雨､２人いるけどどっち行く？｣






『…左で｡』







｢おーっけ｣









左側の人の方へ急ぐ｡






『大丈夫ですか…っきゃ､』









徹也さんが頭から血を流して､瓦礫の下敷きになって､ぎりぎり火に当たらないような所にいる｡







『っ､ぁ､中村先輩！左側オレンジさんに運びます！』








｢意識は？！｣







『徹也さん､分かりますか？私ですAです｡』









｢…ぁ､｣









『少しあります！






手遅れになる前に外へ出します！』









｢あぁ！





あ､もう1人も発見！





海雨！杉田呼んでくれ！｣








『了解です！』





火から抜ける｡







｢杉田先輩！





火の中に2人います！中村先輩がめんどうみてるのでお願いします！｣








｢了解｣









『すみません､怪我人通ります｡』









スーツの人達の波をかき分けて､オレンジさんの所へ着く｡






『意識微量ですがあります｡




呼吸もしっかりしてます｡






脳震盪かなにかだと思われます｡




お願いします｡』





｢了解｣






｢火止めたから防火服脱いで作業服の上から感染防止衣を着て負傷者の方に回れ！｣






『了解』





防火服を急いで脱いで､消防車の近くに置いて､救急車の前を通る時に感染防止衣を受け取って走りながら着て､徹也さんの所へ向かう｡








『あ〜､こちらの方救急車へ！』





徹也さんには一応頭の傷をガーゼなどで止血措置はしたけれど骨とかはどうなっているのか分からないから救急車で病院へ運ぶことにした｡

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