5話 天才役者とドンカン幼なじみの夜 ページ7
『じゃあ天馬、おやすみ〜』
私はそのまま爆睡。
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天馬「…無防備すぎだろ。」
堂々と眠るA。
相変わらず寝相悪い。
お前は気づいてないだろうけどな…
オレは…
幸「ポンコツ、早く寝なよ。」
天馬「!?
シッ 起きるだろ!」
幸「あっそ。じゃあおやすみ」
天馬「……。」
コイツ、どこまでドンカンなんだよ。
なんだ、気づいてないふりなのか?
いや、こいつはそんなやつじゃない
『んん……いたる、さん…』
知ってる
オレの好きなやつには、好きなやつがいる
わかっててもなお、諦められない
それがまた困ったことに、至さんにも好きな人がいる
いや、不幸中の幸い?
だから、いわゆる一方通行
オレはなかなか眠れない
幸はいつの間にか寝ている。
『はっ!
あれ、ここ…モゴモゴ』
慌ててAの口を抑える
天馬「幸、起きるだろ」
『あ、そっか……』
天馬「…柔らか…」
!?
オレ、今、なんて…!?
『たしかにこの布団、やわらかいよね』
鈍すぎだろ!
ドンカンすぎだろ!!
…神様、こいつにオレの想いが伝わる時は来るんですか?
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作者名:エリー | 作成日時:2017年4月23日 7時