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30話 天才役者のごめんなさい ページ32

天馬「A」


『ひゃぁぁぁぁぁぁ!!』


天馬「…何でそんなにビビってんだよ」


『う、ううん!なにもない!


じゃあね、寝る!』


天馬「……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まさか、アイツ……


キスしかけたこと、やっぱ怒ってんのか?


…アイツ、キスが初めてだって言ってたけど


天馬「…オレもだっつーの……」


今までの映画やドラマのキスシーンは全部ふりで頼んできた


ファーストキスは好きなやつにとっておきたかったからだ


オレもあの時キスしかけるつもりもなかった


けど、Aが可愛すぎるから悪い


A、目に力が入ってる


まだ寝れないのか…


ちょっとからかってやるか


ほっぺたをつつく


Aがピクッと動く


天馬「ボソ 早く寝ろよ」


Aはどんどん顔を赤くして、気づかれたくないのか、布団で顔を隠す


あんまりからかいすぎるとよくねーよな


だからか、あんまりイチャイチャ的なものに免疫がない


いや、たしかにオレが隣にいたせいかAに彼氏が出来たこともなかった


ま、一番身近な男がオレって……


そう思うと、申し訳なくなってきた


もしかしたら、オレ以外のヤツと付き合ってたのかも知らねぇし


気がつくと、Aはすでに寝ていた


オレは、申し訳ない、と愛してる、の意を込めて、頭をなでてから、オレも寝た

31話 天才役者とのキス→←29話 天才役者との未遂キス



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作者名:エリー | 作成日時:2017年4月23日 7時

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