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25話 天才役者との初デート ページ27

『どこ行くの?』


天馬「お前の行きたい所。」


『……そんな事言われても、天…』


天馬と一緒に過ごせるならどこでもいい、なんて言いかけるけど、重たい女になりたくなくて、飲み込んだ


天馬「天……?」


『あ、ううん、なにもない!』


初デート、といえば…


『じゃあ、天馬の映画、みたい』


天馬「わかった。行くぞ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スクリーンに映る天馬は別人みたいで


でもそんな人が隣にいるなんて思えなくて


そういえば、私、大人気役者の彼女なんだ。


天馬は今、サングラスしてるけど、言ったらバレバレ。


天馬は難しそうな顔して見てる


たぶん、自分の演技に納得いってないんだろうな


私は、天馬の演技をしっかりと見ていた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

天馬「脚本はなかなか面白いだろ?」


『うん。


でも、天馬の演技も、よかったよ』


天馬「き、急に褒めんなよ」


『あ、ご、ごめん』


なんか微妙に恥ずかしい


一瞬手がぶつかるだけで、お互い意識してしまう


なんて甘酸っぱいドキドキに浸ってたら


通行人「あれ、皇天馬じゃない?」


通行人2「あ、ホントだ!」


通行人「オーラが違うねー」


と、通行人がカメラを取り出した瞬間。


天馬「A、逃げるぞ」


『え……!!』


腕をひかれて、走りだす


力が強くて、足が早くて


通行人「あー…行っちゃった」


通行人2「Twitterのせちゃおー」


通行人「やめとこうよ


幸せそうだったじゃん」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『はぁ……はぁぁ…』


天馬「はぁ……いきなりで悪かったな」


『んーん。


…はぁ…久しぶりに全速力だよ…』


天馬「だから悪かったって」


申し訳なさそうな顔


『でも、こんなのも悪くないね』


天馬「ああ、そうだな」

26話 天才役者と大雨→←24話 天才役者の偶然のオフ



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作者名:エリー | 作成日時:2017年4月23日 7時

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