１７話 天才役者の旅立ち ページ19
うう…
朝、目が覚めてもぐるぐるぐるぐる
万里くんが変な事言うし、天馬にドキドキするし、色々ぐっちゃぐちゃだ
万里くん、何が言いたいんだろ
相変わらず意地悪なんだから…
もしも私が、天馬の告白をオーケーしたら？
いや、結局あれから結構経っちゃった
もう好きじゃないかもしれない
…って、こんなこと考えるなんて……
まるで私が天馬のこと……
なんてことを考えてたら、大声が聞こえてきた
太一｢え！？
天チャン学校休んで大阪行くんッスか！？｣
太一くんだ
天馬｢仕事だし、仕方ないだろ！｣
太一｢うう、補習が１人に…｣
天馬、大阪行くの？
天馬｢ま、割とすぐ戻ってくるって｣
…すぐ、って、いつ？
仕事って、ドラマ？
しばらく会えないの？
嫌だ
『……！』
頭に衝撃が走った気がした
へんな感覚。
天馬｢じゃ、行ってくるわ｣
太一｢うう、行ってらっしゃいッス！｣
悲しそうな太一くんの声
幸｢ほら、ポンコツも頑張るんだから。
大人しく見送りなよ、バカ犬｣
太一｢うう…わかったッス｣
大人しく、見守る……
私は、部屋の窓から、去っていく天馬を見ていた
背なんか伸びちゃってさ
『ほんと、変わっちゃったなぁ……』
天馬は、一瞬寮を振り返った
目が合った気がした
目なんて何回も合わせた。
なのに、また、あの時みたいにドキドキしてる。
ほんと、どうしちゃったんだろう
私は、制服に着替えて、朝ごはんを食べに向かった
臣｢今日はハムエッグだ。｣
三角｢三角ないかな〜｣
臣さんのハムエッグも美味しいけど、頭に入ってこない
ぐるぐる、ぐるぐる
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作者名：エリー | 作成日時：2017年4月23日 7時
