戻れない場所 三 ページ14
二階から降りると、治くんがあのカレー食べてた
太「辛っ!!辛いよおじさん。これ隠し味に溶岩でも入ってるの?」
「織田作ちゃんはいつもそれを食べてるよ。あ、子供達はどうだった?」
織「いつも通りだ」
太「二年前の龍頭抗争で親を亡くした子供達かい?決して殺さず、出世に興味がなくて、孤児を養うマフィア、織田作之助。変わってるねぇ。ポートマフィアの中でも一番変わってるよ」
織「お前ほどじゃない」
そう言って織田作さんが封筒を取り出した
織「オヤジさん、子供達の当面の生活費だ」
「大丈夫なのかい?善ければウチでも幾らか負担を……」
織「オヤジさんには場所を貸してもらって感謝している。それに俺はこの店のカレーがいつでも食えるだけで十分だ」
その時、太宰くんが僕に視線を流した
僕はなんとなく判った
“出て行ってくれ”
『……織田作さん、僕、子供達と一緒にいて良いですか?』
織「え、ああ……構わない」
『ありがとう』
そう言って出て行く
……夜まで居ないといけないかな
『やぁ』
「お姉さん!どうしたの?」
『もう一寸僕と遊ぼっか』
そういえば無邪気に笑う子供達
……何にか、嫌な予感がした
白衣のポケットを探ると
小さなGPS……?
……いや、そんなはず無いか
そう思ったが握りつぶした
『遊ぼう』
そう言って笑った
大丈夫だろう、人間の勘なんて早々当たらないし
そう思った僕が間違えだった
それこそが、悪夢の始まりだった
344人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» 行ってらっしゃい!待ってますよ〜なんだか太宰さん達と一緒に行ってるみたいですね〜「今日は太宰がいないから仕事が進む」「国木田さん……言い過ぎです」探偵社はいつもより仕事が進んでますね〜 (2019年5月9日 14時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - これから行ってきます。帰ってきたら又お話して下さい!「リュカちゃん、ちょっと待っててあげてくれるかい?」「リュカ、頼むな。お前も無理すんなよ。」それでは! (2019年5月9日 4時) (レス) id: c945dd784b (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» おお〜奈良が一緒ですね〜ええだいぶん進んできました!回想が結構考えてたんですよ。黒の時代が終わった後と一期の主人公って雰囲気が一寸違うのでその理由……って感じの回想です! (2019年5月8日 21時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - 私は奈良、京都、大阪です!お話大分進んできましたね…姐さん、中也…あと、回想が何とも…続き楽しみだなぁ〜 (2019年5月8日 21時) (レス) id: c945dd784b (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» いえいえ〜私は東大寺に行きますよ〜奈良です!セイレーンさんはどちらへ? (2019年5月8日 17時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リュカ | 作成日時:2019年5月1日 20時