黒の時代 十 ページ11
織田作さんの銃弾が狙撃者を撃ち抜いていた
それと同時に部下の人達がまた撃つ
『痛……』
織「大丈夫か……」
『大丈夫。これくらいかすり傷』
太「悪いね、びっくりさせて。迫真の演技だっただろ?」
織「演技?」
『……判ってたよ』
太「彼が外すのは分かっていた。狙撃銃の跡は左頬についてた。つまり彼は左利きだ。利き腕でもない右手の上まともに立てない程ふらついていた状態でおまけにあの旧式拳銃では銃口を額に付けない限り当たらないよ。会話で時間を稼いで彼の腕が疲れればあとは織田作が何とかしてくれる」
織「もうやめろ太宰。もういい」
そう言って織田作さんが逆の方を向く
太「織田作。安吾を頼む」
治くんは織田作さんとは逆方向を向く
織「ああ、分かってる」
そう言ってそれぞれ逆に歩き始めた
『……怪我、してない?』
太「ああ、君が庇ったからしてないよ」
『そう……包帯が無駄にならなくて良かった』
太「……」
『そうそう……僕、首領補佐になったんだ』
そう言えば治くんは驚いたように僕を見る
太「……って事は私より上?」
『そう。僕の方が上』
そういえば露骨に嫌そうな顔をする
太「……忙しくなるのかい?」
『多分……今までよりかは遥かに忙しくなると思う』
太「ふーん、お疲れ様〜」
『……僕は何かあると思うんだけど、治くんはどう思う』
そう聞けば立ち止まった治くん
太「…………君は?」
『あると思う』
そう言えば考えるように腕を組む治くん
太「……君は異能を持ってない。だが頭がいい。だから私達が護衛をしている」
そう言われて思い出す
今より前、僕が医務官になると中也くんと治くんが僕の護衛に任命された
理由を聞くと
森「まあ、君の近くにいるのは二人だし、君は医務官だ。医務官が居ないと私達にも支障が出る。君は暗殺技術はあるけどそれ以外はあまりないだろう?もしもの時に……だよ」
だった
太「でも行成そうなるのはおかしい。そう言う話なら私達五代幹部に相談される筈だ。だから君の考えも一理ある」
『矢っ張り……』
太「……何かあれば、遠慮なく言い給え。君の事は嫌いだけど、何か怪しすぎるからね」
そう言われて頷く
『僕も癪だけど君の手も借りる』
そう言って別れた
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リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» 行ってらっしゃい!待ってますよ〜なんだか太宰さん達と一緒に行ってるみたいですね〜「今日は太宰がいないから仕事が進む」「国木田さん……言い過ぎです」探偵社はいつもより仕事が進んでますね〜 (2019年5月9日 14時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - これから行ってきます。帰ってきたら又お話して下さい!「リュカちゃん、ちょっと待っててあげてくれるかい?」「リュカ、頼むな。お前も無理すんなよ。」それでは! (2019年5月9日 4時) (レス) id: c945dd784b (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» おお〜奈良が一緒ですね〜ええだいぶん進んできました!回想が結構考えてたんですよ。黒の時代が終わった後と一期の主人公って雰囲気が一寸違うのでその理由……って感じの回想です! (2019年5月8日 21時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - 私は奈良、京都、大阪です!お話大分進んできましたね…姐さん、中也…あと、回想が何とも…続き楽しみだなぁ〜 (2019年5月8日 21時) (レス) id: c945dd784b (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» いえいえ〜私は東大寺に行きますよ〜奈良です!セイレーンさんはどちらへ? (2019年5月8日 17時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年5月1日 20時