Gift. ページ1
隣からは絶え間なくパチパチとキーボードを打つ音が聞こえてくる。
資料を手にしてみたものの、視線が上滑りしてしまって全く頭に入ってこない。
諦めて目をそらすと、さっきまでほんのり明るかったはずの窓の外は白い線を地表に残し、淡墨を撒き散らしたような夜が始まっていた。
景色よりも、私の向こうで真剣にモニターを見つめる彼の横顔がばっちり目に入り、目論見は失敗に終わったことを悟った。
ため息を噛み殺して、手元に視線を戻すふりをしながら、チラリと現物を見る。
「なに？俺の顔になんかついてます？」
指を動かすスピードも目線も一切変化がないくせに、突然そんなことをのたまう。
なんか、どころであるもんですか。
ゆるくうねる黒髪はビシッと撫でつけられ、賢しい額があらわになっている。
眼鏡の下の、きりっと意思の強い眉。
長い睫毛に縁取られた大きな瞳は、眼光も鋭くモニターを睨みつけている。
つんと高い稜線を描く鼻梁。
柔らかそうな厚めの唇はきゅっと引き結ばれて。
全てが完璧に配置されている、美しい横顔。
「・・・なんでわざわざ隣の席にしたの？」
出張の新幹線なんて、現地集合現地解散でもいいくらい、なるべく離れていたいものかと思っていたけれど。
加藤くんが手配してくれた席は、往復ともに隣り合った座席だった。
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Niina*(プロフ) - ミルフィーユさん» コメありがとうございます！自分が楽しめるモノ垂れ流してるだけなので、皆さんに楽しんでいただけていたら嬉しいです(^ ^) (2019年7月18日 23時) (
レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
ミルフィーユ - 230位、すごいですね！私なんてダメダメ過ぎて自分で呆れてますwNiina*さんから良いところを横取り・・・ごめんなさい、なんでもないです(ふざけすぎました)あの！これからも頑張ってください！！！ (2019年7月18日 22時) (レス) id: afdbcff378 (このIDを非表示/違反報告)
Niina*(プロフ) - 猪谷萌さん» コメありがとうございます！ご指摘みるまで名前がでてこないことに気づきませんでした！(≧∀≦)またいずれ！！ (2019年7月17日 23時) (レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
猪谷萌(プロフ) - シゲアキさんに名前呼ばれたいです！頑張ってください！ (2019年7月17日 23時) (レス) id: 0c8bb4e7e2 (このIDを非表示/違反報告)
Niina*(プロフ) - かさねさん» あざす！！(≧∀≦)シゲさんはデコ萌えなんで(*´艸`*) (2019年7月12日 23時) (レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Niina* | 作成日時：2019年7月11日 22時
