STAY WITH ME 2 (ページ5)

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美しい男ページ5

Aは仁義を果たした。次は俺の番だ。

・・・とはいえ、どーしたもんか・・・

「どしたのシゲ～、なんか難しい案件？」

小山が紙のコーヒーカップを片手に、視界へカットインしてきた。

「あ～・・・いや」

「もしかして例の・・・モンダイ？」

「まあ、そうね。修羅場不可避」

「うわ・・・」

話がある。

そのメッセージに、彼女は警戒したらしい。

『じゃあ、ごはん作って待ってる』

完全に先を読まれた一手。

「どーすっかなーって」

スマホをポイっと小山に投げて背もたれに体重をかけたら、椅子は抗議するようにギィッと鳴った。

「家かぁ・・・これは話するの、無理じゃない？」

「いや、うーん・・・でも、先延ばしにしない方がいいんだよな、やっぱ。あいつにも悪いし、俺も感じよくいられる自信ねーし」

「今さらじゃなぃ？」

『今さらじゃない？』

俺が言ったんだった。Aに。ふわっと彼女の体温が皮膚によみがえる。

「ええ～、ちょっとシゲちゃんやだ～！」

急に小山が気持ちわりぃ声を上げた。

「なんだよ」

「今すっごい優しい顔してた！恋してる瞳だったよー！」

コイツ、中身はマジで女子なんかな。

「Aちゃん、だよね。ほんとに好きなんだねぇ」

「まぁね」

「うわっ！否定しないし！」

してたまるか。好きじゃなかったらこんなことになってない。