STAY WITH ME 2 (ページ32)

今日:26 hit、昨日:8 hit、合計:4,417 hit

悪い女ページ32

隆平はアタフタと手をばたつかせた。

「えっえっ？！け、けーさつ？あっ、警察・・・」

「元はと言えば俺たちのせいだし、俺らになにができるかわからないけど、できるかぎりのことはします」

「えーと、えーと、うーん・・・そーやなぁ、警察、なぁ」

明らかに挙動不審。

「ねえ、もしかしなくてもさ、ここ最近ずーーーっと私をストーキングしてたのって隆平でしょ」

びっくーん！と隆平が直立不動になった。シゲアキも勢いよく振り返る。

「え、そうなの？マジ？」

「なんであそこにいたのかって聞かれたら困るから行きたくないの？」

「えっ、あのっ、えーとぉ、たまたま・・・」

「じゃないわよ。マンションの防犯カメラにバッチリ映ってたもの。

でも、それとこれとは別だよ。彼女のしたことは許されることじゃない・・・それは、私たちがしたことも、だけど」

シゲアキの手がそっと背中を撫でてくれる。

「あー、まあ、うん、大したことないからさ。俺も面倒なん嫌やし。その子の気持ち、わかるし、な」

たはは、と隆平が眉尻を下げて頬を掻いた。

「本当に、ごめんなさい」

気づいたら、深々と頭を下げていた。

「それは、何のごめん？」

隆平の冷たい声が後頭部に落ちる。風邪引きそうなくらい、感情の落差が激しい隆平。ブリザードのように４人の場を凍り付かせる。